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怒った聖女は一人で魔王を倒したい (2)
2023-08-10 / 紺子ゆきめ / 双葉社 / 160
2024-5-12
異世界転移物。魔族や魔法がある世界に現代日本の女子高生が聖女として召喚される。 聖女には運命の相手がいて、その人とセックスすると魔王を倒せるすごい力が手に入るので、聖女の女子高生は運命の相手候補数名とともに魔族退治しながら魔王を倒す旅に出る。 運命の相手候補や補佐役がみんな聖女に好意を持っていたり、聖女が魔を払う力で活躍したり、展開が王道の乙女ゲーム。 召喚直後の女子高生が妙にセクシーだった。 -
放課後ミステリクラブ (1) 金魚の泳ぐプール事件
2023-06-26 / 知念実希人 / ライツ社 / 160
2024-5-3
推理の面白さや伏線回収の気持ちよさを、子どもでも味わえるように作られていてよかった。 大人だったら犯人はなんとなくわかってしまうかもしれないけれど、動機なども含めた真相にたどり着ける人はそう多くないと思う。 親子で楽しめるミステリというのはとても素敵だなと思った。 -
魔女の原罪
2023-4-24 / 五十嵐律人 / 文藝春秋 / 368
2024-8-10
情熱に溢れた一作品。 テーマは個人とはなにか、かな。 日本では、犯罪加害者の家族までも罪を着せられる風潮にある。アメリカなどでは、加害者の家族は、被害者と同様に、憐れみや同情をもたれることが多い。それをこの物語で知った。 途中から変調するストーリー。 『法廷遊戯』もそうだったが、法律の穴、法と人とを考察させる。 -
成瀬は天下を取りにいく
2023-03-17 / 宮島未奈 / 新潮社 / 208
2024-4-11
好奇心旺盛で我が道を行く成瀬は学生時代に憧れたキャラ。そして、どこか不器用だったり不完全なところも共感できて自分と重ね合わせたりして。素直に面白かったです。 -
鬼人幻燈抄 平成編 逢う日遥けし
2023-02-22 / 中西モトオ / 双葉社 / 280
2024-1-19
シリーズ第13巻。 既刊の表紙を並べたら、この表紙だけ「なんか、違う話の表紙じゃない…??(汗)」となりそうな、夏の日の海である。 この表紙の場面は、本書の真ん中よりちょい前くらい。 そこからの後半の展開は、ちょっと…、残酷だなあ、とおもう。 感想は基本、ネタバレなしのオープンスタイルがモットーに書いているのだが、この話はちょっとでも深堀り感想を書くとことごとくネタバレになってしまうため、ツライ、、、 現代の話とはいえ「平成編」とあるように、令和である今から見るとこのときの時代は過去である。 しかも2009年あたりのお話なので、2023年の今からみると14年も前の話になり、新しい話なのに平成に戻ったような気持ちになる。 今回の話を読んで、わたしは岡田貴一というキャラクターが好きであることを確信した。 -
怪画谜案 変な絵
2022-10-20 / 雨穴 / 双葉社 / 288
2024-8-27
出てくる絵がどれも不穏でゾクッとする。本文に情景描写がほとんどないのは、絵に集中させるためなのか。また、怪談話のような余計な部分を削ぎとった簡潔な文章も怖さをひきたてている。無理な展開がなく、でも凝っている物語の運び。一気に読んでしまった。 -
后宫的炼丹术女王 恶之花梦想黄金之恋 後宮の錬金術妃 悪の華は黄金の恋を夢見る
12话 / 2022-10-17 / 巻本梅実 / KADOKAWA
2024-6-10
高貴な身分の姉は家で虐げられている異母妹に厳しく接しているが、彼女の使用人のような扱いを改善し、いずれはこの家から解放したいと思っている。 後宮入りが決まった姉の侍女として異母妹を連れてきた姉は皇帝に見初められるように御前で彼女に舞を披露させる。 -
君のクイズ
2022-10-7 / 小川哲 / 朝日新聞出版 / 192
2024-7-4
これほどクイズに特化したミステリーが成り立つとは。クイズを見直した。 クイズは百科事典的な知識だけで闘えるものではないのね。参加者のワインディングロードにある道標、それがクイズだ。 「クイズとは人生」と言いきる主人公。「アタック25」などの出場者は、こんな人達なんだろうか。 -
不可以II いけないII
2022-09-22 / 道尾秀介 / 文藝春秋 / 280
2024-8-4
ホラーではないけれども、忌まわしい名前の地名などがでてきてゾクリとした。写真が不気味さを煽るが、それを見たら物語が一変する、というほどでもない。惹き込まれてあっという間に読んでしまった。気楽に楽しめる一冊。