• 占星术杀人事件 占星術殺人事件

    1981-12-14 / 島田荘司 / 講談社、光文社、南雲堂、皇冠文化、新星出版社 / 277

    2024-9-16

    物語より謎解きを楽しむいわゆる「本格派」というやつなのか、これはもう好き嫌いなのだと思うが、謎解き以外の部分、ストーリーやキャラクター、犯人の動機や犯行の意図などの部分が脇の方に追いやられ、それらも決して悪くないのにもったいない扱いを感じた。本格派が好きな人は、こういうバランスのほうがむしろ好みなのかも知れない。
  • 象之首 エレファントヘッド

    2023-09-26 / 白井智之 / KADOKAWA / 384

    2024-9-15

    正直読んでいてエログロ耐性ないとちょっときつい、 というか不快に思うところは多々あるかも。 ただ、これを考えたのはすごいなと思います。 脳汁ドバドバ。 ミステリーとしては、伏線を回収し、真実に辿り着き、スッキリとしました。
  • 我为猫狂 What’s Michael?

    小林まこと / 講談社

    2024-9-11

    すごい観察眼だよね、そして癒される
  • 超人X 超人X

    2021-12-17 / 石田スイ / 集英社

    2024-9-11

    設定がややありがちだが鳥は可愛い
  • 尸人庄谜案 屍人荘の殺人

    2017-10-12 / 今村昌弘 / 東京創元社 / 336

    2024-9-9

    かなり特殊な状況から生じたクローズド・サークルものだが、トリック自体は「本格」を逸脱しているわけではなく、その唯一無二の設定ゆえに「本格」のルール内であっても、この状況でないと起こりえないかなり独創的で斬新なものになっているのが魅力。なので作者が文章でミスリードするような策を弄さなくても、物語の中で登場人物たち自身が何気なく犯してしまうミスによってトリックを成立させているところが素晴らしく、こういう場合にありがちな都合のいい強引さがなく思わず納得してしまうくらい自然なその出来栄えは、やはりこの独自性の高い状況設定がゆえだろうと思う。たまに出てくる主人公たちのラノベっぽいのりと、状況のシリアスさとの間に違和感を覚えるところがあるのが唯一の不満。
  • 星降山庄杀人事件 星降り山荘の殺人

    2017-7-14 / 倉知淳 / 講談社 / 452

    2024-9-7

    あらかじめ仕掛けられたトリック。こんな技もあるのだなぁと感心。ライトな文体で描かれる山荘での登場人物たちのやりとりも長さを飽きさせない。
  • 私雨邸の殺人に関する各人の視点

    2024-04-19 / 渡辺優 / 双葉社 / 296

    2024-9-6

    タイトルどおり複眼視点で語られるクローズドサークルミステリー。真犯人を含む登場人物の一人称語りが「嘘含み」であり、事件に関係のないものも含めて「それぞれの語り手が嘘をついている」ことによるミスリードを楽しむ趣向。テキスト(文章)によるミスリードは、テキストであるということをうまく活用したトリックが用いられるが、本書もやはりそこに仕掛けがある。ついついストーリーを早く追いかけたくなって充分考えないで読み進めてしまいがちだが、情景をよく思い浮かべながら読むタイプの人なら、トリックにたどり着けるかも。
  • スター・シェイカー

    2022-01-19 / 人間六度 / 早川書房 / 413

    2024-9-6

    SFの醍醐味のひとつ「壮大なホラ話」をお腹いっぱい味わえる。サイコキネシスによる物体の破壊ではなくテレポーテーションによる衝突破壊、高速道路のサービスエリアが独立国となっている荒廃した未来社会など、「設定」の面白さ、発想の奔放さが際立っている。設定自体の凝りに凝ったアイデアだけで突っ走るくらいの乾いた娯楽作で行って欲しかったくらいだが時折感情がウェットになるところが個人的には少し好みに反した。もしウェットな感情を描くのであれば、個人的にはそのSFでなければ成立できない特殊な設定下におけるその世界の住人たちの心性の在り様が、「現実世界におけるわれわれの心性」に普遍的なものとして何かしら訴えかけてくるものが欲しかった。SF以外の小説では書けない現実のわれわれの感性を再構築するような、そういうところに踏み込んだものがあればなお良かったかなと思った。
  • 爱吃拉面的小泉同学 ラーメン大好き小泉さん

    2014-10-07 / 鳴見なる / 竹書房→秋田書店

    2024-9-4

    純粋に美味しそう。
  • 日本人の知らない日本語

    2009-02-18 / 蛇蔵&海野凪子 / メディアファクトリー / 144

    2024-9-4

    言語ってほんと奥深い。
  • 日本人の知らない日本語2

    2010-02-19 / 蛇蔵/海野凪子 / メディアファクトリー / 159

    2024-9-3

    単語ひとつで互いに印象変わるから面白いな
  • パタリロ! (2)

    1980-01-19 / 魔夜峰央 / 白泉社 / 185

    2024-9-3

    さすがのギャグ!脈絡なく始まる時代劇がいいよネ。
  • 无止境的杀人 長い長い殺人

    2011-07-12 / 宮部みゆき / 光文社 / 413

    2024-8-31

    刑事、目撃者、容疑者の友人など関係者の「財布」視点で事件が語られるという斬新な切り口! 持ち歩く財布だからこそ聞ける会話や、逆に財布だから映像がなかったり、設定を生かした構成がとても面白かった。 さすがの宮部みゆき作品、おもしろい。なんと語り手が10個の財布。これが人間観察にはもってこい。「懐が寂しい」という表現もあるように、どんな財布も心臓の近くに寄り添うイメージがあるし、持ち主と運命を共にするもの。 この作品はプレ『模倣犯』ということで、日本ではあまりお目にかからないようなタイプの殺人事件を扱っている。
  • 终点的少女 終点のあの子

    2012-4-10 / 柚木麻子 / 文藝春秋

    2024-8-30

    多感な女子高生たちの手探りの友情。 女子同士っていつまでも友情の方程式が解けないのかもしれない。 共学校だった私には女子校はめんどくさそうに思える。 でもここにいる女の子のひとりひとりがとても可愛く思えた。 若さってかけがえのないもの。 失敗も後悔も宝物にできる。
  • 怪画谜案 変な絵

    2022-10-20 / 雨穴 / 双葉社 / 288

    2024-8-27

    出てくる絵がどれも不穏でゾクッとする。本文に情景描写がほとんどないのは、絵に集中させるためなのか。また、怪談話のような余計な部分を削ぎとった簡潔な文章も怖さをひきたてている。無理な展開がなく、でも凝っている物語の運び。一気に読んでしまった。
  • 六个说谎的大学生 六人の嘘つきな大学生

    2021-03-02 / 浅倉秋成 / KADOKAWA / 304

    2024-8-27

    面白かった!そして心揺さぶられた。 ある側面だけで人間を評価するのはまちがっている、という、ごく当たり前のことが深く心に刻まれた。私たちは基本的に了見が狭い。就活において対面する面接官だけではなく、人柄を見抜くということはだれしもできるわけがない。小説を読んでいてミスリードされるように、実生活でもミスリードされまくりだ。さらに人間は常に変わっていく生き物。千変万化だ。だからこそ希望がある。 せつない内容ではあったが、希望の光の一筋が差し込むようなラスト。就活生見かけたら、頑張って!と祈りたい気持ちでいっぱい。
  • Missing 神隐物语 Missing

    甲田学人 / メディアワークス

    2024-8-15

    中学生の時に読んで、オカルト好きだったので割とハマった。 繊細で綺麗なイラストがしっくりくる美なところのあるシリーズだったと思う、民俗学研究。 ホラーというよりはグロテスクやショッキングの方が強い。
  • 光が死んだ夏 (4)

    2023-12-04 / モクモクれん / KADOKAWA / 196

    2024-8-12

    やっぱり怖い、じめじめしてるし地図のとこもありそうで恐ろしい
  • 唇上之歌 くちびるに歌を

    2011-11-24 / 中田永一(乙一) / 小学館 / 285

    2024-8-12

    合唱コンクールも、卒業式でも、合唱って凄く込み上げるものがある。 子供達の歌声ってなんでこんなに涙がでちゃうんだろう?? この本を読んでいて、涙が出てきてしまった。 卒業式を思い出してしまったのかも。
  • 魔女の原罪

    2023-4-24 / 五十嵐律人 / 文藝春秋 / 368

    2024-8-10

    情熱に溢れた一作品。 テーマは個人とはなにか、かな。 日本では、犯罪加害者の家族までも罪を着せられる風潮にある。アメリカなどでは、加害者の家族は、被害者と同様に、憐れみや同情をもたれることが多い。それをこの物語で知った。 途中から変調するストーリー。 『法廷遊戯』もそうだったが、法律の穴、法と人とを考察させる。
  • 六块炸猪排 六枚のとんかつ

    2002-01-15 / 蘇部健一 / 講談社 / 373

    2024-8-8

    こんなおちゃらけかた、嫌いではない。きゅっとまとめているけれど、これを骨組みに長編ミステリーが書けそう。ていうか長編ミステリーも削ぎ落としたらこんな感じにまとめられるものもある? 作者は下ネタ好きだな。カラッとしているから、ある意味大人の味つけだ。ナンセンスギャグ満載。けっこう騙されたし、イタズラ小僧っぽいお話ばかりで、肩の力がぬけていていいかも。
  • 降り積もれ孤独な死よ (2)

    2022-03-23 / 伊藤翔太 / 講談社 / 176

    2024-8-8

    謎が謎を呼ぶ
  • 降り積もれ孤独な死よ (1)

    2021-11-22 / 伊藤翔太 / 講談社 / 176

    2024-8-8

    ほわ〜、先、気になる
  • 便利店人间 コンビニ人間

    2018/9/4 / 文藝春秋 / 168p

    2024-8-7

    恵子の異常性によって浮かび上がる、恵子の周りの人々の「普通にとらわれることの」異常性に読者ははっとする。 この物語にみな共感を覚えるのは、みなが「普通でいることは楽なだけで実は普通というのは存在しなくて、ただ社会のシステムに否応なく乗っかっているだけだ」ということを、実は知っているからだ。
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