-
兵器少女 サヤビト
27话 / 伊咲ウタ / 講談社、長鴻出版社
2024-3-18
もっと評価されるべき隠れた傑作。 ちょっと古いけどエレメンタルジェレイドとか、青年×少女や人外バディもの好きには猛烈におすすめしたい。 人のカタチをした兵器であるサヤビトが主人(アド)とコンビを組んで活躍する話で、少年漫画的なストーリーのまっすぐさと、少女漫画的な繊細でかわいらしい絵柄がよくマッチしてる。 登場人物の心理描写も秀逸で、詩的なモノローグや演出は本当ぐっとくる。アドとサヤビトの関係性も友人・恋人・家族・主従とさまざまで、好みのコンビを見付けるのも楽しい。 終盤はちょっと超展開になるが、キャラに愛着を持てれば最後まで楽しく読める。 自分の一押しはコワモテだけど情に厚い局長。 -
“文学少女”与沉陷过往的愚者 “文学少女”と繋がれた愚者
8话 / 2006-12-25 / 野村美月 / エンターブレイン / 328
2024-3-9
武者小路実篤『友情』がモティーフ。 男同士の友情と1人の女を巡る葛藤は、過去の幼い2人の少女の少年を巡る悲しい物語ともリンクする。 「恋と友情」 古今東西、男女の三角関係の苦悩の物語は普遍だ。罪悪感に繋がり、翻弄される当事者。その姿は滑稽な愚者か? そして主人公・井上心葉の過去の苦悩ともやはり”繋がり”、登場人物おのおのの苦悩が共鳴する。 しかしその物語を“読み解く”ことで読み手は過去と未来の罪悪感と苦悩から解放され、新たな一歩を踏み出せる。 悲劇的に終わらず、希望を示唆する遠子先輩、作者に感嘆してしまう。 -
“文学少女”与渴求真爱的幽灵 “文学少女”と飢え渇く幽霊
9话 / 2006-08-30 / 野村美月 / エンターブレイン / 318
2024-3-9
エミリー=ブロンテの「嵐が丘」をモチーフに書かれた物語。 暗くて悲しいお話でした。 暗号が解読出来た時には、もう戻ることは出来ずなんとも言えない感情になります。