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探偵映画
1990-12-05 / 我孫子武丸 / 講談社、文藝春秋 / 237
2024-7-22
映画監督が撮影半ばにして失踪。 スタッフや俳優が、映画会社の倒産を免れようと、懸命に続きのシナリオを考え制作する。 軽快でおもしろかった。 映画における叙述トリック、こういわれて思い浮かぶのは『シックス・センス』。 著者の映画好きが漏れておりさまざまな映画が出るわ、出るわ……思わぬところで『百年の孤独』も。 -
占星术杀人事件 占星術殺人事件
1981-12-14 / 島田荘司 / 講談社、光文社、南雲堂、皇冠文化、新星出版社 / 277
2024-9-16
物語より謎解きを楽しむいわゆる「本格派」というやつなのか、これはもう好き嫌いなのだと思うが、謎解き以外の部分、ストーリーやキャラクター、犯人の動機や犯行の意図などの部分が脇の方に追いやられ、それらも決して悪くないのにもったいない扱いを感じた。本格派が好きな人は、こういうバランスのほうがむしろ好みなのかも知れない。