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夏目新的结婚 夏目アラタの結婚
106话 / 2019-11-29 / 乃木坂太郎 / 小学館、東立出版社
2024-3-6
幽麗塔といい第三のギデオンといい本作といい、引きと掴みが物凄い。 最後のページを読み終えた時「ここで切るの!?」「この後どうなるの!?」「早く続き読みたい!!」とジタバタする。 絵は文句なく美麗、登場人物は美男美女ぞろい。 連続殺人鬼のヒロインは昨今珍しくないが、児童相談所の職員と死刑囚の面会からスタートする恋愛サスペンスという設定は斬新。 そこに「連続殺人鬼の犠牲になった、子供の父親の首をさがす」という目的が加わり、どこまで嘘で真実か分からないヒロインの妖しく美しい魅力と相俟って、ハラハラドキドキのスリルが持続する。 真珠の言動は二転三転し、アクリルガラス越しに彼女が見せる笑顔と涙がはたして素なのか演技なのかアラタと一緒に翻弄される快感。互いの裏をかこうと機転を駆使する、息詰まる心理劇にのめりこむ。 個人的にはドラマ化してほしい。 -
在自己的世界闪闪发光 裸一貫!つづ井さん
63话 / 2019-09-11 / つづ井 / 文藝春秋
2024-3-5
つづ井さんと愉快な仲間たちのハイテンションな日々は相変わらず楽しいのだが、つづ井さんの推しが三次元の舞台俳優になり、岡崎さんやゾフ田さんなど、友人の推しがアイドルになってしまったので、アニメ漫画ゲームに関するネタをはじめとするおたく濃度は薄れた。 腐女子というより生萌え夢女子寄りになってしまったので、私が求めていたものとは違うかも……いや楽しいのは楽しいんだけど、推しの意味を広義で解釈できる人向け。 -
能干的猫今天也忧郁 デキる猫は今日も憂鬱
2019-04-09 / 山田ヒツジ / 講談社
2024-1-21
癒し枠として買ってみたけど、主人公がちょっとだらしなさすぎてあまり入り込めなかった。。。 -
孤独摇滚! ぼっち・ざ・ろっく!
2019-02-27 / はまじあき / 芳文社
2024-1-23
ギャグだが、コミュ障とクソサブカルとクズバンドマンの解像度が高い。という元コミュ障クソサブカルクズバンドマンによる感想です。 陽キャっぽいバンドと聞くと勝手にWA○IMAみたいなのを想像してしまいます。 -
便利店人间 コンビニ人間
2018/9/4 / 文藝春秋 / 168p
2024-8-7
恵子の異常性によって浮かび上がる、恵子の周りの人々の「普通にとらわれることの」異常性に読者ははっとする。 この物語にみな共感を覚えるのは、みなが「普通でいることは楽なだけで実は普通というのは存在しなくて、ただ社会のシステムに否応なく乗っかっているだけだ」ということを、実は知っているからだ。 -
赤ちゃん本部長
2018-03-23 / 竹内佐千子 / 講談社
2024-1-18
赤ちゃんなのに、全然かわいくないですが、読んでると、かわいく思えてくるから不思議です。 いろんな人がいて、いろんな考え方があるけど、当たり前と思っていても、視点を変えて考えなきゃいけないことって、たくさんあるなーと思えました。 気付ける人になりたいと思いました。 -
閻魔堂沙羅の推理奇譚
2018-03-22 / 木元哉多 / 講談社
2024-1-30
殆どのレビュアーがメフィスト賞=キワモノоrイロモノだと思ってるのに笑った。 その意味でのメフィスト賞らしさは希薄。ぶっちゃけメディアファクトリー文庫から出ても違和感ない内容。表紙は若い子に人気のイラストレーター望月けいさん。沙羅のファッションが毎回いちいち違ってる上にやけに細かかったり、イマドキっぽいポップさを感じる。 収録作の中で白眉は三番目のおばあちゃんの話。コレには不覚にも泣いてしまった……彼女の場合は老衰から来る自然死なのでやや変則的なパターンだが、殺人と関係ない推理モノとして読ませるし、なんといっても聡子の人柄がステキすぎる。例の震災が絡んでいることもあるが、親子愛、家族愛に弱い人はぐっとくる。 ……にしてもこの話、「闇は集う」思い出す。