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成瀬は信じた道をいく
2024-01-24 / 宮島未奈 / 新潮社 / 208
2024-4-27
前作に続き気分爽快な存在、成瀬。 話の中で1番ドキッとした一文があって 「なぜ他人がわたしの将来に関心を持つのだろうか」と成瀬が呟くのだけど 確かに、自分含め他人からも言われることあるよな、と。 にしても本当、成瀬はかっこいいわ -
法庭游戏 法廷遊戯
2020-07-15 / 五十嵐律人 / 講談社 / 362
2024-8-6
始終、ピンと緊張の糸が張りつめた空気をもつ小説。そして天秤が揺れ十字架が突き刺さるイメージがまとわりつく。裁きの天秤は、とかく人間が操ろうとするが、それがどちらに傾こうと、最後は神が十字架を突きつける。天秤にかける場の法廷は、所詮、戯れの場に過ぎないのかも。 -
ハートのミステイク
1993-10 / あらいきよこ / 小学館 / 186
2024-5-3
短編4作品収録。 「きみをレンタル」(1991年) 舞台がレンタルビデオ屋さんとカラオケボックスですよ、時代が感じられて素敵。 -
婚約者は、私の妹に恋をする (2)
2017-12-09 / はなぶさ / KADOKAWA / 320
2024-7-11
カラスはどこかのループ世界のソレイルだと思ってたけど、ちがうのかもしれない。 -
占星术杀人事件 占星術殺人事件
1981-12-14 / 島田荘司 / 講談社、光文社、南雲堂、皇冠文化、新星出版社 / 277
2024-9-16
物語より謎解きを楽しむいわゆる「本格派」というやつなのか、これはもう好き嫌いなのだと思うが、謎解き以外の部分、ストーリーやキャラクター、犯人の動機や犯行の意図などの部分が脇の方に追いやられ、それらも決して悪くないのにもったいない扱いを感じた。本格派が好きな人は、こういうバランスのほうがむしろ好みなのかも知れない。 -
暗祓 闇祓
2021-10-29 / 辻村深月 / KADOKAWA / 416
2024-7-16
バラバラにおもえた戦慄の物語たちが、見えない糸で縫われてつながっていく… これはホラーであり、虚構であり、現実である。 -
终点的少女 終点のあの子
2012-4-10 / 柚木麻子 / 文藝春秋
2024-8-30
多感な女子高生たちの手探りの友情。 女子同士っていつまでも友情の方程式が解けないのかもしれない。 共学校だった私には女子校はめんどくさそうに思える。 でもここにいる女の子のひとりひとりがとても可愛く思えた。 若さってかけがえのないもの。 失敗も後悔も宝物にできる。 -
ふつうの軽音部 (1)
2024-04-04 / 出内テツオ / 集英社 / 208
2024-6-27
高校生の繊細な機微を描くのとすげーかるいかんじでウケるみたいなノリでいくのと、バランスがめっちゃいい -
星降山庄杀人事件 星降り山荘の殺人
2017-7-14 / 倉知淳 / 講談社 / 452
2024-9-7
あらかじめ仕掛けられたトリック。こんな技もあるのだなぁと感心。ライトな文体で描かれる山荘での登場人物たちのやりとりも長さを飽きさせない。