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閻魔堂沙羅の推理奇譚
2018-03-22 / 木元哉多 / 講談社
2024-1-30
殆どのレビュアーがメフィスト賞=キワモノоrイロモノだと思ってるのに笑った。 その意味でのメフィスト賞らしさは希薄。ぶっちゃけメディアファクトリー文庫から出ても違和感ない内容。表紙は若い子に人気のイラストレーター望月けいさん。沙羅のファッションが毎回いちいち違ってる上にやけに細かかったり、イマドキっぽいポップさを感じる。 収録作の中で白眉は三番目のおばあちゃんの話。コレには不覚にも泣いてしまった……彼女の場合は老衰から来る自然死なのでやや変則的なパターンだが、殺人と関係ない推理モノとして読ませるし、なんといっても聡子の人柄がステキすぎる。例の震災が絡んでいることもあるが、親子愛、家族愛に弱い人はぐっとくる。 ……にしてもこの話、「闇は集う」思い出す。 -
六块炸猪排 六枚のとんかつ
2002-01-15 / 蘇部健一 / 講談社 / 373
2024-8-8
こんなおちゃらけかた、嫌いではない。きゅっとまとめているけれど、これを骨組みに長編ミステリーが書けそう。ていうか長編ミステリーも削ぎ落としたらこんな感じにまとめられるものもある? 作者は下ネタ好きだな。カラッとしているから、ある意味大人の味つけだ。ナンセンスギャグ満載。けっこう騙されたし、イタズラ小僧っぽいお話ばかりで、肩の力がぬけていていいかも。 -
能干的猫今天也忧郁 デキる猫は今日も憂鬱
2019-04-09 / 山田ヒツジ / 講談社
2024-1-21
癒し枠として買ってみたけど、主人公がちょっとだらしなさすぎてあまり入り込めなかった。。。 -
鬼人幻燈抄 平成編 逢う日遥けし
2023-02-22 / 中西モトオ / 双葉社 / 280
2024-1-19
シリーズ第13巻。 既刊の表紙を並べたら、この表紙だけ「なんか、違う話の表紙じゃない…??(汗)」となりそうな、夏の日の海である。 この表紙の場面は、本書の真ん中よりちょい前くらい。 そこからの後半の展開は、ちょっと…、残酷だなあ、とおもう。 感想は基本、ネタバレなしのオープンスタイルがモットーに書いているのだが、この話はちょっとでも深堀り感想を書くとことごとくネタバレになってしまうため、ツライ、、、 現代の話とはいえ「平成編」とあるように、令和である今から見るとこのときの時代は過去である。 しかも2009年あたりのお話なので、2023年の今からみると14年も前の話になり、新しい話なのに平成に戻ったような気持ちになる。 今回の話を読んで、わたしは岡田貴一というキャラクターが好きであることを確信した。 -
赤ちゃん本部長
2018-03-23 / 竹内佐千子 / 講談社
2024-1-18
赤ちゃんなのに、全然かわいくないですが、読んでると、かわいく思えてくるから不思議です。 いろんな人がいて、いろんな考え方があるけど、当たり前と思っていても、視点を変えて考えなきゃいけないことって、たくさんあるなーと思えました。 気付ける人になりたいと思いました。