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“文学少女”与渴望死亡的小丑 “文学少女”と死にたがりの道化
7话 / 2006-04-28 / 野村美月 / エンターブレイン / 254
2024-3-9
太宰治『人間失格』をモティーフにそこに挟まっていた告白の手紙と登場人物の思春期の葛藤や心の傷がリンクする。 物語の登場人物への共感は読書の醍醐味だが、本の中の死と現実の死を結び付けてはいけない。太宰治の作品には生きる希望をつたえるものもある。 文面にも物語の明朝体と手紙のゴシック体の2つが、現実と心象、現在と過去を表現し、それが一連の流れとなって物語が進む。その表現が『はてしない物語』へのオマージュのようでもあった。 -
十二个想死的孩子们 十二人の死にたい子どもたち
2016-10-15 / 冲方丁 / 文藝春秋 / 404
2024-6-26
子どもには子どもの完結した世界と理屈があり、自己のとらえかたがあると思った。おとなは経験則で俯瞰的に物事をみるのかもしれないが、それは「子ども」をやっていくうえでは、なんのあてにもならない、指針を示すものでもない。 そして死に値することとはなんだろうと考えてしまう。