• pupa

    32话 / 茂木清香 / 泰文堂

    2024-2-19

    好き嫌いはわかれるが妙な中毒性がある いちばん好きなキャラは鬼島四郎。主人公の現をバイオレンスに虐待するクソ親父なのだが、外道すぎてたまらない。 彼を叩いてる人をたまに見かけるが、この作品を描く上で欠くことできない人物であり、作者がそういう役割を持たせたキャラとして描いてるので自分は不快感がない。四郎の現に対する歪んだ愛情表現、虐待連鎖の因果に焦点に当てるとやりきれない。 もっとも、説明不足の感は否めない。 現の記憶では子供を捨て男と駆け落ちした母が精神病院に入院してたり、序盤に出てきた現や夢のクラスメイトは特に本筋に絡まずフェードアウトしたり、作者の嗜好(=描きたいもの)が先行して所々構成が破綻してる 絵柄もデフォルメタッチで可愛いのだが、線が歪んで雑に見える。 ラストの畳み方はぶっ飛びすぎて賛否両論だが、読んで損したとは思わなかった。
  • 我的家 ぼくんち

    西原理恵子 / 小学館

    2024-2-24

    この物語はハッピーエンドではない。みんな仲良く大団円、という終わり方を期待する読者は裏切られるだろうが、私はフィクションに誠実であろうとした作者の姿勢に敬意を表したい。 だって、フィクションならいくらでもきれいごとが描ける。取って付けたようなハッピーエンドにしようと思えばできるのだ。 西原理恵子はあえてそれをしない。 救われない現実を救われないまま生きる人々をそのまま描いて、彼らへの愛しさで胸をいっぱいにしてくれた。 人生残る一冊になった。
  • ぼくんち (3)

    1998-02 / 西原 理恵子 / 小学館 / 79

    2024-2-24

  • ぼくんち (2)

    1997-07 / 西原 理恵子 / 小学館 / 79

    2024-2-24

  • ぼくんち (1)

    1996-11 / 西原 理恵子 / 小学館 / 79

    2024-2-24

  • 一人交换日记 一人交換日記

    24话 / 永田カビ / 小学館

    2024-3-6

  • 山姥之森 バーバ・ヤガー

    メディアファクトリー

    2024-3-8

    けっして万人受けする作品じゃないがはまるひとはとことんはまる。 錯綜した人間関係、病みと歪みが深いキャラクターの疑心暗鬼を煽るエゴイスティックな駆け引きが中毒性を高めるサスペンスフォークロア。 欝でグロくてサイコパス。 幼い顔立ちなのに胸や尻がボーリューミーな背徳的なかわいさの女の子が、暴行されたり失禁したり酷い目にあうあたり、サディスティックな吸引力がある。 クレイジーサイコレズやヤンデレ百合、一見好青年に見えるが実は……なメガネ好きにはおすすめ
  • ねことじいちゃん

    ねこまき / KADOKAWA/メディアファクトリー

    2024-3-12

  • 兵器少女 サヤビト

    27话 / 伊咲ウタ / 講談社、長鴻出版社

    2024-3-18

    もっと評価されるべき隠れた傑作。 ちょっと古いけどエレメンタルジェレイドとか、青年×少女や人外バディもの好きには猛烈におすすめしたい。 人のカタチをした兵器であるサヤビトが主人(アド)とコンビを組んで活躍する話で、少年漫画的なストーリーのまっすぐさと、少女漫画的な繊細でかわいらしい絵柄がよくマッチしてる。 登場人物の心理描写も秀逸で、詩的なモノローグや演出は本当ぐっとくる。アドとサヤビトの関係性も友人・恋人・家族・主従とさまざまで、好みのコンビを見付けるのも楽しい。 終盤はちょっと超展開になるが、キャラに愛着を持てれば最後まで楽しく読める。 自分の一押しはコワモテだけど情に厚い局長。
  • あずまんが大王 (2)

    2000-10 / あずま きよひこ / メディアワークス / 159

    2024-4-5

  • あずまんが大王 (3)

    2001-09 / あずま きよひこ / メディアワークス / 160

    2024-4-5

  • 阿滋漫画大王 あずまんが大王

    あずまきよひこ / メディアワークス

    2024-4-5

    再読ー。 散ればこそいとど桜はめでたけれ、なーんて言いますが、どんなに充実していようがつまらなかろうがダラダラ過ごそうが、高校時代には必ず終わりが来る。来るからこそ、愛おしい。泣いたり笑ったり怒ったりした3年間ともいよいよお別れ。 ただ「終了」っていうのではなくて、「終わった後」の予感がギャグ漫画の範疇を越えていますね。名作。
  • 神之山岭 神々の山嶺

    47话 / 谷口ジロー / 集英社

    2024-4-18

    すごい漫画ってこうゆうことなのかな。孤高の人に続き、一気読みでした。
  • ハートのミステイク

    1993-10 / あらいきよこ / 小学館 / 186

    2024-5-3

    短編4作品収録。 「きみをレンタル」(1991年) 舞台がレンタルビデオ屋さんとカラオケボックスですよ、時代が感じられて素敵。
  • CICADA

    20话 / バナーイ / 小学館

    2024-5-6

    山田玲司の絵は線が雑に見えて好きじゃないが、こちらはリリカルな雰囲気がよく出ていた。 漫画がきっかけで特殊能力に覚醒する設定は面白いのだが、打ち切りなので微妙。冒頭シーンが終盤に繋がるので、最初から予定されていた構成なのだろうか……登場する漫画がどれも小学館系列に偏っているので、他社の名作も取り上げてほしかった。
  • 绯色的椅子 緋色の椅子

    10话 / 緑川ゆき / 白泉社、東立出版社

    2024-5-24

  • 萤火虫之墓 アメリカひじき・火垂るの墓

    2009-02出版 / 南海出版公司 / 246页

    2024-6-25

    読点が長々と続く文体は読みづらいが、これ以上に焼跡闇市にふさわしいものはないのかもしれない。息せきって話すときのような混乱した感じ。読み直さなければすっと入ってこないような文章だが、リズムに乗ってくるとあれよあれよと読むのが止まらない。あの戦時下が鮮度を保ちそこにある。戦争孤児がどれだけお腹を空かせていたか、戦争がなにを変えたのか、それは知りようもないが、こうして読むことができることがありがたい。答えを簡単には出さず、むき出しの体験があるだけ、だった。
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