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关于近畿地区某地 近畿地方のある場所について
2023-08-30 / 背筋 / KADOKAWA / 344
2024-9-23
リングはビデオ、着信アリは携帯電話、そしてこの本は……。 「拡散」は「恐怖」と親密だ。 ホラーもので身体に変調をきたす人にはおすすめできない。 怖がると見えてしまうものだから。 私は読後数日間、眠りが浅かった。 うまいのは、山や海といった自然への原始的な畏怖心を刺激してくるところ。 -
关于养猫我一直是新手 夜は猫といっしょ
2020-10-29 / キュルZ / KADOKAWA
2024-9-23
細かい猫知識が増えます。そしてやっぱり猫はキーボードに乗るんですね~手で輪を作ると顔を入れてくるとか笑わざるを得ない感じでした。 -
碎片 カケラ
2020-05-14 / 湊かなえ / 集英社 / 288
2024-9-22
推理小説だと思っていたけど、違うな。 「告白」を思い出させる独り語りが続いてゆく。 それぞれの目線からのカケラが真実へ導いていくのかと思えばそうともいえず最後までモヤモヤが残った。 -
占星术杀人事件 占星術殺人事件
1981-12-14 / 島田荘司 / 講談社、光文社、南雲堂、皇冠文化、新星出版社 / 277
2024-9-16
物語より謎解きを楽しむいわゆる「本格派」というやつなのか、これはもう好き嫌いなのだと思うが、謎解き以外の部分、ストーリーやキャラクター、犯人の動機や犯行の意図などの部分が脇の方に追いやられ、それらも決して悪くないのにもったいない扱いを感じた。本格派が好きな人は、こういうバランスのほうがむしろ好みなのかも知れない。 -
象之首 エレファントヘッド
2023-09-26 / 白井智之 / KADOKAWA / 384
2024-9-15
正直読んでいてエログロ耐性ないとちょっときつい、 というか不快に思うところは多々あるかも。 ただ、これを考えたのはすごいなと思います。 脳汁ドバドバ。 ミステリーとしては、伏線を回収し、真実に辿り着き、スッキリとしました。 -
尸人庄谜案 屍人荘の殺人
2017-10-12 / 今村昌弘 / 東京創元社 / 336
2024-9-9
かなり特殊な状況から生じたクローズド・サークルものだが、トリック自体は「本格」を逸脱しているわけではなく、その唯一無二の設定ゆえに「本格」のルール内であっても、この状況でないと起こりえないかなり独創的で斬新なものになっているのが魅力。なので作者が文章でミスリードするような策を弄さなくても、物語の中で登場人物たち自身が何気なく犯してしまうミスによってトリックを成立させているところが素晴らしく、こういう場合にありがちな都合のいい強引さがなく思わず納得してしまうくらい自然なその出来栄えは、やはりこの独自性の高い状況設定がゆえだろうと思う。たまに出てくる主人公たちのラノベっぽいのりと、状況のシリアスさとの間に違和感を覚えるところがあるのが唯一の不満。 -
星降山庄杀人事件 星降り山荘の殺人
2017-7-14 / 倉知淳 / 講談社 / 452
2024-9-7
あらかじめ仕掛けられたトリック。こんな技もあるのだなぁと感心。ライトな文体で描かれる山荘での登場人物たちのやりとりも長さを飽きさせない。 -
私雨邸の殺人に関する各人の視点
2024-04-19 / 渡辺優 / 双葉社 / 296
2024-9-6
タイトルどおり複眼視点で語られるクローズドサークルミステリー。真犯人を含む登場人物の一人称語りが「嘘含み」であり、事件に関係のないものも含めて「それぞれの語り手が嘘をついている」ことによるミスリードを楽しむ趣向。テキスト(文章)によるミスリードは、テキストであるということをうまく活用したトリックが用いられるが、本書もやはりそこに仕掛けがある。ついついストーリーを早く追いかけたくなって充分考えないで読み進めてしまいがちだが、情景をよく思い浮かべながら読むタイプの人なら、トリックにたどり着けるかも。 -
スター・シェイカー
2022-01-19 / 人間六度 / 早川書房 / 413
2024-9-6
SFの醍醐味のひとつ「壮大なホラ話」をお腹いっぱい味わえる。サイコキネシスによる物体の破壊ではなくテレポーテーションによる衝突破壊、高速道路のサービスエリアが独立国となっている荒廃した未来社会など、「設定」の面白さ、発想の奔放さが際立っている。設定自体の凝りに凝ったアイデアだけで突っ走るくらいの乾いた娯楽作で行って欲しかったくらいだが時折感情がウェットになるところが個人的には少し好みに反した。もしウェットな感情を描くのであれば、個人的にはそのSFでなければ成立できない特殊な設定下におけるその世界の住人たちの心性の在り様が、「現実世界におけるわれわれの心性」に普遍的なものとして何かしら訴えかけてくるものが欲しかった。SF以外の小説では書けない現実のわれわれの感性を再構築するような、そういうところに踏み込んだものがあればなお良かったかなと思った。 -
无止境的杀人 長い長い殺人
2011-07-12 / 宮部みゆき / 光文社 / 413
2024-8-31
刑事、目撃者、容疑者の友人など関係者の「財布」視点で事件が語られるという斬新な切り口! 持ち歩く財布だからこそ聞ける会話や、逆に財布だから映像がなかったり、設定を生かした構成がとても面白かった。 さすがの宮部みゆき作品、おもしろい。なんと語り手が10個の財布。これが人間観察にはもってこい。「懐が寂しい」という表現もあるように、どんな財布も心臓の近くに寄り添うイメージがあるし、持ち主と運命を共にするもの。 この作品はプレ『模倣犯』ということで、日本ではあまりお目にかからないようなタイプの殺人事件を扱っている。 -
终点的少女 終点のあの子
2012-4-10 / 柚木麻子 / 文藝春秋
2024-8-30
多感な女子高生たちの手探りの友情。 女子同士っていつまでも友情の方程式が解けないのかもしれない。 共学校だった私には女子校はめんどくさそうに思える。 でもここにいる女の子のひとりひとりがとても可愛く思えた。 若さってかけがえのないもの。 失敗も後悔も宝物にできる。 -
怪画谜案 変な絵
2022-10-20 / 雨穴 / 双葉社 / 288
2024-8-27
出てくる絵がどれも不穏でゾクッとする。本文に情景描写がほとんどないのは、絵に集中させるためなのか。また、怪談話のような余計な部分を削ぎとった簡潔な文章も怖さをひきたてている。無理な展開がなく、でも凝っている物語の運び。一気に読んでしまった。 -
六个说谎的大学生 六人の嘘つきな大学生
2021-03-02 / 浅倉秋成 / KADOKAWA / 304
2024-8-27
面白かった!そして心揺さぶられた。 ある側面だけで人間を評価するのはまちがっている、という、ごく当たり前のことが深く心に刻まれた。私たちは基本的に了見が狭い。就活において対面する面接官だけではなく、人柄を見抜くということはだれしもできるわけがない。小説を読んでいてミスリードされるように、実生活でもミスリードされまくりだ。さらに人間は常に変わっていく生き物。千変万化だ。だからこそ希望がある。 せつない内容ではあったが、希望の光の一筋が差し込むようなラスト。就活生見かけたら、頑張って!と祈りたい気持ちでいっぱい。 -
Missing 神隐物语 Missing
甲田学人 / メディアワークス
2024-8-15
中学生の時に読んで、オカルト好きだったので割とハマった。 繊細で綺麗なイラストがしっくりくる美なところのあるシリーズだったと思う、民俗学研究。 ホラーというよりはグロテスクやショッキングの方が強い。