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満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~
2021-12-07 / 望月麻衣 / 文藝春秋 / 238
2024-4-27
星詠みについては前2作ほどではなく、それぞれの視点からの長編でした。 鮎川さんの親の話で、とても真っ直ぐで強い藤子さんの過去から現在が書かれています。 「恋愛感情なんて大きな愛の中のひとつでしかない」なんて、カッコいいなぁと思います。 3作の中では1番好きです。うっすら涙しました。みんな幸せになってほしいですね。 -
复仇之爱的囚笼 復讐の甘い檻
10话 / 2021-10-29 / コヤマナユ / 一迅社
2024-6-10
家同士が政敵で離れ離れになった恋人同士。一家を皆殺しにされた男は数年後、隣国の大公になり、贖罪のため修道女になった元恋人を愛人として囲う。 -
ブランクスペース (2)
2021-09-15 / 熊倉献 / 小学館クリエイティブ / 182
2024-5-13
バカで能天気なショーコと内気で読書家のスイは同じ高校のクラスメートだった。スイの「頭で考えた物が他人には見えないが具現化する能力」をショーコが知ったことがきっかけで友だちになる。 学年が変わりお互い別クラスになるとスイはいじめられるようになり、物騒な物・生き物を具現化するのではと思いきや、恋人を具現化することに成功した。ショーコはスイの変わりぶりに戸惑いつつも受け入れつつあった。しかし以前スイが頭で考えていた物騒な生き物が具現化していたかもしれないと気付く2人。 -
末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる
2021-02-15 / ひるなま / フレックスコミックス / 160
2024-5-10
大腸ガンの闘病実録漫画。著者と夫、夫の姉はウサギで描かれてるが、他は人間。 -
丹皮尔的美味冒险 ダンピアのおいしい冒険
2020-08-07 / トマトスープ / イースト・プレス
2024-3-22
ダンピアと愉快な私掠船の海賊たちがゴールデンカムイさながらのB級グルメ紀行をくり広げる海洋冒険もの。絵柄は山本ルンルンとかカートゥ―ンぽいが、歴史的な考証がしっかりしてて知的好奇心が刺激される。トドの油食いたい。ぱくぱく読んでしまう焼きマシュマロのような漫画。 -
ご飯は私を裏切らない
11话 / 2020-08-04 / heisoku / KADOKAWA / 154
2024-3-5
毎日過酷なバイトに身を投じながら、家にかえりささやかな、けれど歓びに満ちた食事をとるのが生きがいな主人公。ちょいと簡単料理、疲れたときのリーサルウェポンに、と思ってしまう。いくら、何回も登場するところをみると相当好きとみました。ひとつぶひとつぶ命をいただいている実感、と。バイトの息抜きに求人情報を見る無限ループ。ひんぱんに挟まれるアメリカギンヤンマからヨトウムシまで動物への熱い思い。簡単な仕事ほどクビになりやすく、過酷な仕事ほど達成度が低くても許容されやすいという職業観。過剰なほどの密度のモノローグ。いつまでも読んでいたい気持ちに。 -
52ヘルツのクジラたち
2020-04-18 / 町田そのこ / 中央公論新社 / 260
2024-3-22
52ヘルツで歌うクジラの声は、他のクジラには届かない。 それは他のクジラがキャッチできる周波数を、大きく外れているからだ。 52ヘルツの人々には、待っているだけでは出会えない。 出会おうとして動かなければ、その存在にすら気づけず、助けることができない存在なのだとおもう。 本は動けない。 誰かが運んで手渡すか、その人自身が気づいて手に取らなければ、人のもとには届かない。 どんなに想っても、動かなければ、出会わなければ想いは届けられない。 だから届けられるように、動かなければいけない。本ではなく、人の方が…