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仓惶 ヘルタースケルター
9话 / 2003-04-08 / 岡崎京子 / 祥伝社 / 315
2024-3-18
この物語のすごいところ、そして怖いところは、りりこ自身がいずれ視聴者に飽きられると達観しているところ。達観すれども受け入れられない彼女の、周囲を巻き込んだ壮絶な悪あがきが何百ページにもわたって描かれる。 -
満月珈琲店の星詠み~ライオンズゲートの奇跡~
2021-12-07 / 望月麻衣 / 文藝春秋 / 238
2024-4-27
星詠みについては前2作ほどではなく、それぞれの視点からの長編でした。 鮎川さんの親の話で、とても真っ直ぐで強い藤子さんの過去から現在が書かれています。 「恋愛感情なんて大きな愛の中のひとつでしかない」なんて、カッコいいなぁと思います。 3作の中では1番好きです。うっすら涙しました。みんな幸せになってほしいですね。 -
君若星辰 汝、星のごとく
2022-08-04 / 凪良ゆう / 講談社、皇冠文化 / 352
2024-1-18
この作品には四つの章を挟むように〈プロローグ〉と〈エピローグ〉が置かれています。そんな〈エピローグ〉に読み進んだ読者は、そこに”えっ?えっ?”というまさかの驚きの感情を見ると思います。〈エピローグ〉のことなので、ネタバレを考えるとはっきり書くことは避けたいと思いますが、そこには”デ・ジャブ感”を感じる記述の中に、全く違う思いが読者自身の中に去来するという、まさかの物語が記されていました。そして、そんな読者は〈プロローグ〉を必ず読み返すことになると思います。全く同じものを見ているのにも関わらず、その背景を知ることで、人の心は正反対に揺れ動くということを読者に体感させる鮮やかな結末。これには、凄い!という言葉以外浮かびませんでした。 -
成瀬は天下を取りにいく
2023-03-17 / 宮島未奈 / 新潮社 / 208
2024-4-11
好奇心旺盛で我が道を行く成瀬は学生時代に憧れたキャラ。そして、どこか不器用だったり不完全なところも共感できて自分と重ね合わせたりして。素直に面白かったです。 -
成瀬は信じた道をいく
2024-01-24 / 宮島未奈 / 新潮社 / 208
2024-4-27
前作に続き気分爽快な存在、成瀬。 話の中で1番ドキッとした一文があって 「なぜ他人がわたしの将来に関心を持つのだろうか」と成瀬が呟くのだけど 確かに、自分含め他人からも言われることあるよな、と。 にしても本当、成瀬はかっこいいわ -
ハートのミステイク
1993-10 / あらいきよこ / 小学館 / 186
2024-5-3
短編4作品収録。 「きみをレンタル」(1991年) 舞台がレンタルビデオ屋さんとカラオケボックスですよ、時代が感じられて素敵。 -
CICADA
20话 / バナーイ / 小学館
2024-5-6
山田玲司の絵は線が雑に見えて好きじゃないが、こちらはリリカルな雰囲気がよく出ていた。 漫画がきっかけで特殊能力に覚醒する設定は面白いのだが、打ち切りなので微妙。冒頭シーンが終盤に繋がるので、最初から予定されていた構成なのだろうか……登場する漫画がどれも小学館系列に偏っているので、他社の名作も取り上げてほしかった。