想いノ破片 ～オモイノカケラ～ 游戏

学園恋愛アドベンチャー、『想いノ破片～ｵﾓｲ ﾉ ｶｹﾗ～』の物語世界は、
一周目である『沙夜里編』と、二周目の『少女編』の二重構造によって成り立っています。
それぞれは独立した話でありながら、物語の深い部分で密接に関わってきます。
こちらでは、『沙夜里編』、『少女編』の各章と、
『想いノ破片』にとって非常に重要な意味を持つ日常の風景についてご説明します。

『沙夜里編』


―― いつからか、好きだった ――
五月の空。透明な青。
柔らかな春はいつしか過ぎ去って、
夏の兆しの眩さは辺りを日々鮮明にしていく。

時間が確かに一歩一歩過ぎて行くように、
永遠に続くように思っていた仲間たちとの関係も
やがて移ろい、変わっていく。

　　　笑顔　のち　臆病な恋。
　　　　　　　ときどき、せつなさ。

眩さに目を細める。 空のあの青さは、この胸に残るだろうか



物心つく前からの幼なじみである、
早坂沙夜里【はやさかさより】と日下明人【くさかあきと】。
陽気な友人達に囲まれて、二人は楽しい日々を送ってきた。
彼らはまだ気付かない。永遠に続くような日々の中で、
確かに育っていた物。密かに息づいていた物。

何気ない日常の中に隠れていた誰にでもある強い気持ち。
自分の本当の想いに気が付いた時に、この物語は始まります。

『少女編』


――とどかなかった想いは、どこに行くのかなぁ――

１周目「沙夜里編」のエンディング後に入ることのできる、
もうひとつの『想いノ破片』。


誰もが持っていたはずの幼年期の記憶。
つまらないがらくたが宝物で、
何にもなくたっていくらでも遊びを思いついて、
知らない奴も一言話した瞬間からもう友達だった。
世界は楽しいことばかりであふれていた。

大切なものを、大切に思ったままではいられないのだろうか。

そんな当たり前の幼い願望が
どこかに置いてきた忘れものをふと目にした時、
物語は静かに息づき始める。
全ては最初から約束されていたかのように。


日下明人が下校途中にふと立ち寄る公園があります。
そこには名前も知らない少女が、
ブランコに揺られて一人遊んでいます。
明るく微笑む少女の陰に隠れた切実な願いに、
明人は少しずつ近づいていく事になります。
二人が見る真実とは・・・。

『日常編』


「さ、あっちゃん、帰ろっ」


とびっきり馬鹿な仲間達に囲まれて。
今日も大騒ぎの一日が終わる。
学園は右を見ても左を見ても曲者ぞろい。
お祭り騒ぎ。乱痴気騒ぎ。
楽しくて、馬鹿げていて、やっぱり楽しい。
そんな日々。
永遠に続くような気がする眩い毎日。
季節は五月。鮮明な陽射しに照らされて、
加速していく日常に乗り遅れないように。
毎日を大笑いしながら過ごしていく。


日下明人を中心とした友人達と共に過ごす、
ひたすら賑やかで、少しだけ不思議な日々。
破天荒なギャグと抑制の効いていない勢いが、
この『日常』パートの売りです。
主人公達が通う学園独自の皐月祭（さつきさい）と呼ばれる、
文化祭のような行事までを中心に日々が描かれます。

毎日何かしら事件が起こるような、
そんな愉快な学園生活がここにはあります。