御手洗潔が日本を去って1年半、横浜馬車道に住む御手洗の友人で推理作家の石岡のもとに、二宮佳世という若い女性が訪れ「悪霊祓いに岡山県の山奥に一緒に行ってほしい」と言う。なんとその理由は、大きな樹の根元に埋められた人間の手首を掘り出すためだった…⁉
3月末、石岡と佳世は、霊の導くままに、姫新線の寂しい駅に降り、山中分け入り、龍臥亭という奇怪な旅館にたどりついた。これが身の毛もよだつ、おぞましい、不可解な大量殺人事件に遭遇する幕開きだった!?
推理界の鬼才が、構想を練りに練り1年、満を持して放つ、二千枚を超す、渾身の書下ろし傑作超大作!
more...