光らぬ原石が、今、輝きを放つ。
灰色の髪に顔の半分を覆う黒革の眼帯。
異彩を放つ風貌をした青年の名は――シュオウ。
怪物の棲む森で育った彼は、
未だ見ぬ世界を眼にするため旅に出た。
人間が生まれながらにして手の甲に埋められた“輝石"。
その輝きにより、人々の階級が定められる世界へと足を踏み込む。
シュオウの手の甲は濁った白い石、すなわち庶民のそれであった。
同じ石を持つガタイの良いオカマや、
妙な言葉遣いの蛙人と共に、
鮮やかな石を光り輝かせる二人の貴族娘を守る試練に挑む。
独特かつ王道、立身出世ファンタジー開幕。
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