創の壮絶な暴力と束縛から力を振り絞って逃げ出した雫。そして2年の時を経て、雫の声にならない「助けて」を掬い取ってくれた香坂との距離が縮まっていく。
そんなある日、再び雫の前に現れた創が雫の部屋に押し入ってきた。香坂をなじる創に雫は思わず声を荒げてしまう。以前のように雫を殴り、押し倒し、愛を囁く創に対して雫は言う。
「もう、終わりにしよう。私を…殺して」。創の苦しみと痛みに触れた雫には、もう、それしかこの闇を抜け出す方法が見いだせなかった――。香坂を思いながら雫の意識は沈んでゆく…。
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