自衛軍の最精鋭、虎の子といわれる第三師団、第三戦車師団が、熊本への進軍途中に補給路を断たれ、孤立した。救出に向かった芝村支隊を含む編成軍は、筑後川の南側を埋め尽くす幻獣の海を見て愕然とする。退路は無い。相当の損害を覚悟した、決死の撤退が始まった。圧倒的な数の幻獣を相手にした長時間に渡る戦闘に、疲弊していく5121のパイロットたち。そこへ「善行被弾」の報せが届き、隊全体に動揺が走る。そしてついに壬生屋の精神は限界を超え…。一方、消息を絶った整備班の森は、幻獣共生派の手に落ちていた。捕虜となり、山中を連れ回され、疲れ果てた森の前に、あの青いスキュラが姿を現す…。
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