魔術士オーフェンはぐれ旅　新装版10 小说

●我が聖域に開け扉(上)

　　「13日後、聖域がすべてを捨てる」。この大陸を滅びの女神たちから守っている結界に穴が開き、ドラゴン種族の聖域は結界の範囲を自らの領地のみに狭めることで大陸の全滅を避けようとしていた。最接近領は聖域の思惑に気づき、人間種族を守るために戦っていたが敗北してしまった。滅亡までのカウントダウンが始まる中、オーフェンはディープ・ドラゴン種族の進攻を辛くも逃れ、たった一体だけ人間の側についたレキとともに聖域へと向う。しかし、その道中にも聖域の暗殺者たるレッド・ドラゴンと「十三使徒」であり王都の魔人と称されるプルートーが立ちふさがる。果たしてオーフェンは無事に聖域にたどり着けるのか? そして、この大陸の運命は?
　　ドラゴン種族と人間種族、存続をかけた戦争が始まる。


●我が聖域に開け扉(下)

　　キエサルヒマ大陸の終焉まで、あと10日。プルートーに置き去りにされたオーフェンは、聖域の結界に阻まれて侵入できずにいた。そこに、レッド・ドラゴンとジャック・フリズビーが現れ、最後の決戦が始まる。その頃、レティシャとアザリーは聖域の司祭と綱渡りの交渉を続けていた。さらに、チャイルドマン教室の同級生であるコルゴン、ハーティアも現れて、聖域の要である「第二世界図塔」を掌握する。オーフェンの師であるチャイルドマンがかつて望んだとおりに弟子たちはそれぞれの役割を果たし、伝説にある「神殺しの魔王」召還の準備は整った。そしてオーフェンも聖域とチャイルドマンとの太古の盟約に従って聖域の中心部へと誘われる。
　　魔術士オーフェン第二部、衝撃のクライマックス!