魔術士オーフェンはぐれ旅　新装版8 小说

●我が絶望つつめ緑

　　マジクは「フリークダイヤモンド」を手に入れたヘルパートの前に完全な敗北を喫し、クリーオウは、レキのディープ・ドラゴンへの完全覚醒とともに精神を失ってしまう。オーフェンはロッテーシャと再会したが、彼女の頭部には銃口が突きつけられていた。拳銃を握り締めているのはウィノナ。ドラゴン種族の棲む「聖域」に最も近い「最接近領」に所属する非公式の騎士であり、すべての情報を渡す代わりに、彼女の領主・アルマゲストに会えというのだ。選択の余地もなくオーフェンはウィノナに従い、行動を共にする。その頃、町の北には巨大化したレキが現れ、南にはライアンのもつ天人種族の遺産により巨大な森が出現していた。
　　アーバンラマを二分する壮大なバトルが始まる!


●我が戦場に踊れ来訪者

　　牙の塔に残っているオーフェンの兄弟子フォルテ・パッキンガムの前に、大陸最高峰の魔術士である「十三使徒」クラベ・ラシールが現れ、この大陸に戦争が起きようとしていると告げる。一方、オーフェン一行はウィノナに連れられて最接近領へと向っていた。しかし、マジクはようやく制御できるようになった魔術に恐怖を覚え、クリーオウもまたアーバンラマでの事件を心の傷として背負ってしまった。いくつもの憂鬱を抱えたオーフェンは、彼を追ってきたレティシャ・マクレディと再会する。そのとき、マジクが練習として放った魔術が一人の女性に当たってしまい、反撃を受ける。彼女の名前は銀月姫。1000年もの昔からドラゴン種族と戦う、伝説の地人だというのだが……。
　　地人種族の秘密が、今明かされる!