魔術士オーフェンはぐれ旅　新装版2 小说

●我が胸で眠れ亡霊

　　モグリの金貸しであるオーフェンを嫌った高利貸し・オストワルドは、魔術士殺し専門の女暗殺者・ヘンリエッタにオーフェン暗殺を依頼する。オーフェンは間一髪ヘンリエッタの襲撃を退け、彼女からもう一つの依頼の手助けを頼まれる。ヘンリエッタに導かれてキンクホール・ビレッジにたどり着いたオーフェンは、魔術で太刀打ちできない奇妙な怪物に襲われた。ヘンリエッタはその怪物たちがフォノゴロスという魔術士の実験によって生み出された人造生物であり、自らの真の依頼者が、怪物と成り果てた恋人であることを明かす。「自我を失うであろう自分を殺して欲しい」。その依頼をかなえられるのは、牙の塔から失踪した天才魔術士にして暗殺者・キリランシェロ=オーフェンだけなのだ。
　　シリーズ屈指の悲恋譚。号泣必至!


●我が森に集え狼

　　広大な森林地帯「フェンリルの森」。そこはその名の通りディープ・ドラゴン=フェンリルの生息する不可侵の土地だった。マジクは森の泉で「暗黒魔術」を使う少女・フィエナと出会い、村へと誘われる。そこではドラゴン種族を信仰する者たちが隠れるように生活を送っていた。一方、マジクを追って森の奥へと進んだオーフェンは、ディープ・ドラゴンと出会い、瀕死の重症を追ってしまうのだった。魔術士と対抗する勢力である「キムラック教会」の尖兵である「死の教師」サルア・ソリュード、教会よりの脱走者にして村を治める教主・マクドガルの思惑も絡まり、オーフェンたちは、次第にドラゴン種族の謎へと近づいていく。
　　第一部・西部編のターニング・ポイントとなる、必読のエピソード!