俺と蛙さんの異世界放浪記〈9〉 小说

蛙姿(元人間)のお調子者の魔法使い、カワズさんに召喚されて異世界へやってきた俺、紅野太郎。こっちの世界に友人もたくさん出来たし、このまま居続けるのもありかなぁなんて考えてます。そんな楽観的な俺とは対照的に、元の世界に戻ろうとあがき続ける女の子がいる。それが、セーラー戦士。地球を故郷に持つ同じ境遇の者として、俺も陰ながら応援してはいたんだけど、彼女が本格的にマズいことになったくさい。突然、彼女は消息を断った。厄介なことに、世界を滅ぼしかねない最凶装備「マジカル☆トンボセット」を持ち出したいたずら好きな妖精、トンボちゃんを連れて―。不吉な予感しかしないが、捜索に行くしかない!だって、掴んだその手を離さないと俺は誓ったんだから…待ってろ、セーラー戦士。絶対に見つけてやるからな!