あたしが今取材してるのは、みんなの間で流行してる都市伝説『恋の天使』ってやつ。「へえ」“天使たちは恋に困った人の元に現れ、発生した問題を解決し、そして去っていく”。「なるほど」でも、都市伝説にしては…どうも噂として広がる要素がないんだよね。「というと?」しっくりこないのよ。広まるにしてはこう…娯楽性がないというか、あらかじめ刷り込まれてた、みたいな不自然さを感じるというか…。「僕は思うんだけど」え?「きみは本物に当たったんじゃない?」これは、羽根を失くしたヒトたちが織りなす不思議な物語。
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