• 等間隔の黒い透明

    2015-06-09

    2024-5-21 / 标签: 同人 猎奇 羊おじさん倶楽部 galgame

    少女がずっと探した指輪は何のもの?本当恋なのか?否、断じて否。 <少女>の物語が結末に辿り着いたが、 <僕>の物語はまだ終わらない。 まるで映画のフィルムのコマとコマの間には等間隔に何もない二十四分の一秒未満の黒い空白があるように。 今から、そして、次のコマまで、この等間隔に何もない二十四分の一秒未満の黒い空白で色んな出来事が起きる。 芝居が終わるまでに、ただ生き合い、ただ愛し合い、ただ殺し合い、ただ別れっちゃった。 エンドの最後には僕はテレビの電源を入れて、真っ黒な画面がぱちぱちと音を立てつつ映像を映しだすのを眺めた。 僕はただポップコーンの筒を大事そうに両手で抱えて指定席に納まったまま、その死ぬほど退屈な物語がいつか真っ白に焼き切れてしまう時を待っている。 所詮、ただただ意味があっただからこそ……