大神官オルバ・メイヤー

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    エミリアの「元」仲間。西大陸大法神教会「6人の大神官」の1人で外交・宣教統括の大神官。神官らしく剃髪している。
    法術士として、60歳手前でありながら全盛期の実力を保持していることに加え、エンテ・イスラ全体でも何人もいない「増幅器無しでゲート術を使える人間」の一人で、鈴乃からは、「超人を通り越して化け物」と評される。その一方、本人は知略家気取りでいるが、その実ありきたり且つ分かりやすい策謀であり真奥には「B級映画並みの安直な脚本」とその幼稚な策略をこき下ろされた。
    外交宣教部にあって教義と現実の矛盾に直面し続けた彼は、天界や天使が伝説ではなく人間世界と変わらない俗物的な存在である可能性を早くから疑っていた。自身の仮説のカギとなる「進化の天銀」の研究を進めていたオルバは、奇しくも聖剣の勇者出現・堕天使ルシフェルとの遭遇によりその仮説を確信に変え、自身も「神に成り得る」との野心に取りつかれる。以降、魔王軍侵攻という事態をも利用し野望成就のため策略を巡らせてゆく。
    魔王を撃退したのちは、自身の野望の障害となるエミリアをゲートに隔離。彼女が死亡したとエンテ・イスラに公言した。その後、密かに匿っていたルシフェルと共謀して日本に渡り、エミリアから聖剣を奪い魔王と共に抹殺し、ルシフェルと一緒に天界へ献上して恩情で天使になることで、人々の信仰心を利用して大法神教会とエンテ・イスラを支配しようと目論む。しかし、共闘した2人の前に野望を砕かれ、そのまま逮捕された。
    その後、脱獄してエンテ・イスラに戻り、天界監視のもとイェソドの欠片を集める補佐をし、ラグエルと共に魔王軍強硬派を煽動し東大陸制圧に暗躍。遂には恵美の弱みを握り、彼女とアラス・ラムスを東大陸ファイガン軍港に軟禁する。恵美を勇者として再び担ぎ上げ、悪魔から東大陸を解放するというプロパガンダ構築のため、皇都蒼天蓋に向け侵攻を開始するが、芦屋の奸計と真奥の圧倒的力量の前に計画は失敗。エメラダにより罪を暴かれ、身柄を拘束された。その後は自身が野望に憑かれるまでに至った経緯をエメラダに自白している。
    テレビアニメ版では上記の逮捕後の経緯が独自に描かれている。逮捕後の入院中、警察の目を逃れて再び真奥と恵美の抹殺を目論み、漆原に接触。漆原の提案で、月を法術によって擬似的に接近させることでサリエルの援護を図るも、漆原の目論見通り巨大化した月による混乱の中で生まれた人々の怯えや恐怖、怒りによって真奥も力を取り戻したことで失敗し、漆原に叩きのめされた。

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