ASW-G-47 ガンダム・ウヴァル 高达化勒

人類を存亡の危機にまで追い込んだ無人大型機動兵器モビルアーマーとの長く激しい戦争は、ガンダム・フレームを持つ７２機のモビルスーツの投入によって、人類の勝利で幕を閉じた。それから、三百年の時が流れ、所在不明となった機体も数多く存在する中、ウヴァルは比較的近年になって、厄祭戦の時代に廃棄され、その後放置され続けていたコロニーの残骸の中で発見された。廃棄コロニーの解体事業に入札していたタントテンポの当時の現場責任者であるロザーリオ・レオーネは、コロニー内部の動力部付近で眠っていたウヴァルを秘密裏に運び出し、自らの所有物として保持することになる。ダディ・テッドに反旗を翻す準備は、この頃から着実に進められていたのかもしれない。