紘瀬玲名

SARFのパイロットであり、同隊の隊長を務めている。コールサインは「レナ（Rena）」。

生まれつき太陽光を浴びられない「シルバーストーン病」※を患っており、外出時は宇宙服同然の防護服を着る必要がある。そのことによって幼少期に周囲の好奇の目に晒され、内気な性格になったが、その反動で空を飛ぶことへの強い憧れを抱いていった。

2030年、ゼネラルリソースのエースパイロットであったアビサル・ディジョンとの出会いによって、わずか9歳にしてゼネラルリソースに入社し、ゼネラル社の極秘研究「DOE計画」の被験者としてテストパイロットとなった。
ゼネラル社の機密に関わっていたため、開発終了後も長期間軟禁されていたが、2037年にUPEOへ移籍し、SARFのエースパイロットとなった。

他のパイロットがコフィンシステムを介して機体に間接的に繋がっているのに対し、人工光学神経網であるオプトニューロンを埋め込まれており、直接接続することで高いパフォーマンスを発揮できる。
しかし、専用の機体を必要とする事から作戦に応じた乗換えが出来ない、暴走したナノバイトによる汚染やハッキングを受けた際にリスクがより高いなど、様々な欠点を抱えている。

難病を抱えながらの天才少女パイロットとしてマスコミに大きく取り上げられ、UPEOのアイドルと呼ばれる一方で、「空を飛ぶ」ということにアイデンティティの多くを依存しており、その「翼」を守るためには他を犠牲にすることも躊躇わない。

※ 『シルバーストーン病』は架空だが『色素性乾皮症』という日光を浴びるとやけどのような反応をする病気が実在する。