首吊り幸福論

あらすじ
とある木造ボロアパートに住む貴女。
隣人である檀田 慈乃(まゆみだ しの)とは、引越しの際に一度挨拶しただけで、ほとんど関わりはない。
ある日、いつものように穏やかな休日を過ごしていた貴女の耳に、物騒な叫び声が届く。
慌てて様子を伺いにいったところ、慈乃は今にも首を吊ろうとしていて――⁉︎
人生に絶望した男の、唯一の生き甲斐になるお話。

プロフィール
▼檀田　慈乃(まゆみだ　しの)
人には見えないモノが見える体質のせいで、
人付き合いが苦手で仕事も続かず、情緒がガッタガタ。
シコってる時は気が紛れる&生命力パワーで諸々を弾き飛ばせるため、
己のちんちんとオカズに向き合って生き延びてきた童貞。

実は容姿端麗なのだが、
見えないように・見られないように、
前髪を伸ばしているため、人からは気づかれにくい。

その後を想像してしまうから可哀想なのでは抜けないし、
ディテールが凝っている青春純愛モノは
現実の自分と比べてしまって抜けないしで、
「都合の良いシチュ」でばかり抜いている。
そしてそんな自分の気持ち悪さにたまに落ち込む。

目の前を歩いていた女の子の背後に女性が見えて、
守護霊かなと思っていたら、
女性が女の子を突き飛ばして交通事故が起こるのを見てしまい寝込んだり、
遊んでいる最中ボールに突然目が現れて絶叫したら変な奴扱いされたり。

体質不幸エピソードが無限にあり、わりと本気でギリギリだったりする。
それでも26までガッツで生き延びているので、
何だかんだしぶといタイプではある。
　
▼貴女
社会人。ちょっとおせっかいで、結構猪突猛進。
家賃が安いという理由でボロアパートに住んでいる。
慈乃の瞳に一目惚れした。