【フォーリーサウンド】両片想いの片付け方

物語のあらすじ
彼の転勤が決まった。数年間は、この街には戻らない。
いまいち自信が持てなくて、あなたからは告白できなかった片想い。
彼もあなたに好意があるようだけど、はっきりと伝えられたことはない。

このままただの同僚として、お別れすることになるのかな、と。
複雑な気持ちで参加した、会社の送別会。
盛り上がったテーブルには、いろんなお酒がぞろぞろと。
皆にワインを注ぐあなたの側、彼は酔った先輩の悪ふざけに巻き込まれ、ビールをたっぷり浴びてしまう。
ずぶ濡れになって、帰るに帰れなくなり困る彼。
あなたの家はそこから徒歩数分。あなたは咄嗟に彼を自宅に誘う。

「ありがとう、助かるー」

彼はあなたの家で服を脱ぎ、シャワーを浴びて着替えが乾くまで待機。

あなたの目の前には、バスタオル一枚の彼がいる。
毛布を渡してかぶってもらったものの、心許ない。

視線に困るのはお互いに。
何か伝えたいのもお互いに。

じゃれ合っているうちに、至近距離に彼の顔。
瞳に映っているのはあなただけ。

「あー、君が近い……」

呟いて、微笑んで、伸びてきた彼の手が、あなたの頬に触れる。

「あの、俺、ずっと。ずっと、好きで」

ようやく聞こえた彼のセリフ。
それは両片想いが片付いて、両想いになる言葉。

「いけるとこまで、しちゃっていい?」

酔った勢いかもしれなくても、うれしいことには変わりがなくて。
毛布の中で確かめるのは、隠していた大好きと、未来につづく、愛しい気持ち。

人物紹介
名前:紫尾　哲士　(しび　てつし)

年齢:25歳
誕生日:3月21日　牡羊座　
身長:178cm　
体重:63kg
血液型:A型

好きなもの:読書、水泳、焼酎、ワイン(静かによく飲む)
嫌いなもの:チョコミント(食べている人を尊敬する)

性格(プロフィール):
明るく仕事もできるので職場の人間関係は良好。
裏表のない素直な人。闇を抱えていない。軽そうに見えて、あなたに対しては奥手。
さっぱりしていて、しつこすぎず、ほどよく雄な、鶏肉系男子。
あなたからの好意はなんとなく感じているが、告白できないまま。
しかし転勤が決まって、数年間はこの街を離れることに。勇気を出して、あなたに告白したいと思っている。