この映像は、安政の大地震(飛越地震 1858年)によって立山カルデラ内で大崩壊が起き、土砂との闘いを決意した人々を描いたアニメーションドラマから始まる。この土地は、明治24(1891)年に富山県に招へいされたオランダ人土木技師デ・レーケもカルデラの状況を見て「崩壊地の処理は手の施しようがない」「山を全部銅板で覆う必要がある」と言ったほど富山県は困難を極めていた。大正~昭和期にかけて「砂防の父」と呼ばれた赤木正雄博士が計画し、様々な砂防堰堤を建設され、今なお、砂防工事は続けられている。映像では、富山という地域と人々が、歴史的な災害に何度も遭遇してからこれまでどのように立ち向かってきたのか、その過程で、土木技術者や行政など関わった人々が築いてきた立山砂防システムの価値とは何かについて、CGや実写を交えて、立山砂防の役割やその価値について解説し、初心者にも分かりやすい作品になっている。
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