強くてニューサーガ (8) 小说

滅びの運命を変えるため、前世の記憶と実力を駆使してついにまごうことなき英雄となった魔法剣士カイル。同時に、平穏の終わりは静かに迫っていた。刻一刻と近づく戦いの日に備えて全人族をまとめるべく、カイルはまずエルフとドワーフの仲違いを解消することに。案の定、両種族からは無理難題を言い渡されて体よく追い払われるが、それもカイルの覚悟と未来知識チートの前では無意味も同然だった。そして同時に、カイルは一石二鳥どころか三鳥も四鳥も得られる絶好の秘策を思いつく。それは効率第一で道義にもとる手段なものの、未来のためなら嘘も上等、とばかりに手練手管を尽くした計画は進んでいく。全てはあの恐るべき日の再来を防ぐために―かくして、人族の運命を左右する史上かつてない悪巧みが始まる。