録り下ろし ドラマCD 『メタフィクション・帰ってきたお嬢様のあられもないCD』

「私たちの特典、ヒロインの誰でもなく、主人公の抱き枕カバーらしいよ」
少女たちは戦慄した。一部は話を理解できていなかったが、おおよそにおいては戦慄した。
「それは驚くべきことなの？　というよりも衝撃を受けなければいけないことなの？」
理解していない一部が尋ねた。それに対して、他のヒロインはこう答えた。
「主人公の抱き枕が特典になった例は、長い特典史の中においても数えるほどしかありません」
「その理由は、私たちの女としての魅力が、主人公に劣っているという判断によるもの」
「あ、それは駄目。あのひとのドヤ顔が目に浮かぶ」
「よっしゃ、一肌ぬぎますか」
本当に服を脱ぐことになったヒロインたち。
しかし空いている抱き枕のスペースは裏面の一枠のみ。
少女たちは誇りを懸け、性的な魅力で、主人公に勝てる代表を送りだすことにした。
がんばれ！　裏面（爆笑）を懸けて！