mimeiが贈る非時toki-jikuシリーズ・大正篇最新作
目隠シ大正活劇【ぜんまい島綺譚】
「気味の悪い子供だな、貴様は」
「真実はいつも不気味なものだよ、紅雀君」
「其の奇妙な味のする果実を、きみは食べるかい?」
罪と意味が深く、まじりあう――。
「ぼくはまだ、子供なので好くわかりません」
「紅雀君も、子供だからわからなくて好いんだよ」
「先生は好い大人ですので、わからないのは困りますネエ」
其れは、金平糖のように甘く、きらきらと――棘のある。
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目隠シ大正活劇【ぜんまい島綺譚】
「気味の悪い子供だな、貴様は」
「真実はいつも不気味なものだよ、紅雀君」
「其の奇妙な味のする果実を、きみは食べるかい?」
罪と意味が深く、まじりあう――。
「ぼくはまだ、子供なので好くわかりません」
「紅雀君も、子供だからわからなくて好いんだよ」
「先生は好い大人ですので、わからないのは困りますネエ」
其れは、金平糖のように甘く、きらきらと――棘のある。