---この高校には七福神(しちふくじん)が存在する
自然豊かな田舎町にある福栖(ふくす)高校。「福が住む」と言われているこの高校には昔、「七福神の
絵馬をもらった人は幸せになれる」という噂があった。こんな噂があったのも、この高校に住んでいる
七福神が、悩める学生たちのため、絵馬を通して実際に力を貸していたからである。
しかし現在では噂どころか、七福神の存在すらも知らないという学生が増え、七福神は神通力を
なくしてしまっていた。
そんな中、悩みを抱えた一人の女子学生が、校内にある七福神の祠を偶然見つける。忘れ去られた
その祠は、すっかりさびれて荒れ放題。寂しそうにぽつんとたたずむ祠の姿を見て、一人ぼっちで
思い悩んでいる自分の姿を重ねた彼女は、ほこりを払ったり、草取りをしたり、祠の周りをきれいに
してから手を合わせて、その場を後にしたのだった。
彼女が祠に通う日々をなんとなく続けること、七日間。
登校すると、彼女の下駄箱には携帯ストラップが入っていた。それは、七福神が描かれた絵馬の
ストラップで……!?
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自然豊かな田舎町にある福栖(ふくす)高校。「福が住む」と言われているこの高校には昔、「七福神の
絵馬をもらった人は幸せになれる」という噂があった。こんな噂があったのも、この高校に住んでいる
七福神が、悩める学生たちのため、絵馬を通して実際に力を貸していたからである。
しかし現在では噂どころか、七福神の存在すらも知らないという学生が増え、七福神は神通力を
なくしてしまっていた。
そんな中、悩みを抱えた一人の女子学生が、校内にある七福神の祠を偶然見つける。忘れ去られた
その祠は、すっかりさびれて荒れ放題。寂しそうにぽつんとたたずむ祠の姿を見て、一人ぼっちで
思い悩んでいる自分の姿を重ねた彼女は、ほこりを払ったり、草取りをしたり、祠の周りをきれいに
してから手を合わせて、その場を後にしたのだった。
彼女が祠に通う日々をなんとなく続けること、七日間。
登校すると、彼女の下駄箱には携帯ストラップが入っていた。それは、七福神が描かれた絵馬の
ストラップで……!?