キランソウ

薬の魔女の異名をとる薬剤師。
色素の薄い肌に長く垂らした前髪、目の下の隈、「ふふふ…」という含み笑い、
地獄だの絶望だの災厄だのといった単語が頻繁に混じる退廃的で芝居がかった物言いなど、
いかにも「なんかヤバい薬でもキメてそう」という印象を周囲に与える人物。
こんな人がいきなり現れて謎の薬を手渡してきたら、警戒するのも道理である。……が、その実像は研究好きで世話好きな街のお薬屋さんである。
不健康そうな外見は、しょっちゅう研究室に籠もって寝食を忘れて研究に没頭しているため。
おまけに、新薬の治験を自分の身体で行うという絶対に真似してはいけない癖がある。
その一方、薬をもらいに来る患者に対しては、思わせぶりな物言いでビビらせはするものの、
よく聴けば不必要な薬を無闇に摂取するな、用法用量を守れ…と、薬屋としては至極まっとうな人物である。
しかし、その風貌や態度で先入観を持たれ、いつしか人々から「薬の魔女」と呼ばれるようになった。
（彼女自身は、魔力を利用して秘薬を錬成するとか、薬を触媒に魔法を発動するとかいった、いわゆる「魔女」ではない。）メインの武具は盾。彼女自身は「地獄の釜の蓋」と呼んでいる。
普段は盾による殴打で攻撃し、スキル発動の際は自分が投げた毒薬瓶の巻き添えを食わないために使う。