覇道瑠璃 霸道瑠璃

世界的な大財閥・覇道財閥のトップに立つ、若き総帥。瀟洒なドレスに身を包み、豊かな黒髪をツインテールにした清楚な印象を与える少女だが、実は着やせするタイプで、水着に着替えるとそのプロポーションのよさがわかる。性格は典型的なお嬢様タイプで、世間知らず。熱心な勉強家で、なんでも知識から入ろうとする傾向がある。また立場上、政界や財界に顔が広いと推測されるが、その反面、親しい友人と呼べるような存在はなく、もつぱら彼女を守る執事やメイドがその代わりとなっている。そもそも瑠璃が統べる覇道財閥とは、先々代の総帥である覇道鋼造が一代にして築きあげた、歴史の浅い財閥である。冒険家であった覇道鋼造は、アリゾナの砂漢で発見した金鉱を元手に、神がかりとまで言われた不敗の投資を繰り返し、その富を爆発的に増やしていった。世界を襲った幾度かの経済恐慌も跳ねのけ、並居る強豪たちが没落していくなかで、鋼造だけが勝ち続け、一気に財界の頂点に踊り出たのである。瑠璃にとっての祖父は、教育者でもあり、その死後もなお、多大な影響を受けている。また、悪を激しく憎んでいた鋼造は、アーカムシティを根城にする犯罪結社ブラックロッジの脅威に対抗すべく、魔術理論を用いた鬼械神"デモンべイン"を製造、街の地下にこれをバックアップする巨大な基地を建造し、正義の味方を組織していた祖父の遺志を継ぐ瑠璃は、この秘密組織の司令でもある。祖父の遺産・デモンべインは、起動するために魔導書を必要とし、その探索者として瑠璃に選ばれたのが、しがない貧乏探偵、大十字九郎なのであった。