土方護 土方护

ネットワーク実働隊の一員で、最新テクノロジーによって製作された仕込み杖「断罪」を振るう古流剣術の達人。過去の負傷により視力を失っており、周囲に超音波を発しその音響データを網膜に投影する特殊サングラスによって視力を代替している。
巽のスカウトを受け、犯罪被害者・遺族でないにも関わらずネットワークに参加。銃器の扱いを始めとする現代戦の訓練を受けた後、チェチェン共和国のTPC部隊壊滅任務に加わり、その時の負傷により視力を失った。その傷痕が現在も目から額にかけて大きく残っている。
態度が無愛想で冷酷・狡猾な面もあるが、正義感は強い。「古流剣術の麒麟児」と評されるほどの剣術の才能を持つ一方で、稲葉に「剣鬼」と呼ばれ「社会不適格者」と自ら称するほど剣術に対する思い入れが強く、剣を振るい自己を研鑽するための戦場を求め続けている。過去には師匠である真壁を稽古中に死に追いやり、暴力団を相手に喧嘩を売り歩いていたこともある。剣術に関係すること以外の話題をほとんど口にしないため、近しい人間でもその素性を知る者はいない。
戦闘においては、状況に応じて格闘技や投げナイフも用いる。都市部を拠点に活動しているのは、爆発物などが用いられる危険性が比較的少なく、戦闘が接近戦となることが多いためである。また、盲人ではあるが特殊サングラスによる補助がなくても「殺気」などを察知して戦闘を行うことが可能。特殊サングラスの仕様もあり、光の強弱にとらわれず戦闘行為が可能であるため、闇中での戦闘を得意とする。
ネットワーク内では実力は高く評価されているものの、その経歴や犯罪者に対する過激な姿勢、度を越して求道的な剣術への取り組み方のために、エージェントとしての存在を危険視する構成員も少なくない。