【アクアドラゴン娘】ロヴィリス

水属性のドラゴン。
創作において水属性のドラゴンはリヴァイアサンなどに代表される海に生息する海竜と湖などの淡水に生息する水竜に分けられることが多い。
世界各地の伝承で水とドラゴンの伝説が伝わっており、とりわけ東洋では蛇と結び付けられることが多い。
というのも、東洋のドラゴン、「龍」は西洋のトカゲのような姿をした邪悪な「竜」とは異なり、蛇のような姿をした神聖な存在であり、特に恵みの雨を齎す存在として信仰されてきたからである。
それは日本においても例外ではなく、蛟や八岐大蛇といった蛇の姿をした水神の伝説が各地に伝わっている。
また、日本では河川はその長さから龍神信仰に結びつくことが多く、映画『千と千尋の神隠し』に登場する「名のある川の神」は龍のような姿をしているしハクに至っては龍そのものである。
これは日本の信仰においては川は龍の体であると考えられ、大雨によって川が氾濫するのは龍の怒りであると信じられていたことからも窺える。
当時の日本人にとって川は農業のために必要不可欠な存在であり、それゆえに信仰の対象にもなっていたのである。

ファンタジー作品で水属性のドラゴンが登場する場合はわかりやすいようにヒレが付けられる事が多い。ただし姿はいわゆるシーサーペント型だったり、『ドラゴンクエスト』のギャオースのような四足竜、しんかいりゅうのような首長竜タイプの場合もある。例外として魚型のドラゴンもあり、どう見ても魚に鳥の頭を生やしたようにしか見えない「オーシャンキング」やサメとシーサーペントが融合したような「シャークマジュ」(いずれも『ドラゴンクエスト』シリーズのモンスター)などの例も確認できる。