ファントム

本名は「ファントム・F・フィーゼラー」。シンボルの最高権力者だがすべてが謎に包まれた存在で、姿を見せることなく常に音声だけで指令を下す。その行動原理も謎に包まれており、ベギルスタンで部下たちが追っていたユウシロウとミハルを助け、保護するなど不可解な行動も珍しくない（７話）。西田がクーデターを成功させた時、アメリカに協力していたファントムは西田と接触。互いの理想を理解するものの、結局相容れぬまま別れた（22話）。そして最終回では、念願の「餓沙羅」現象を目の当たりにし、それに取り込まれて消えてしまう。おそらくは、嵬としての運命から解き放たれ死ぬことこそが、彼の最大の目的だったのだろう。