#1 - 2023-11-4 05:50
リゼ・ヘルエスタ (どこか遠くへ行く、あなたを信じます)
最高だった。さすが「なろう」のスポーツもの総合一位。サッカー素人の主人公に謎の「声」が憑依するというヒカ碁フォーマット。その「声」はフィールド全体を把握できるほどの聴覚の持ち主で、主人公は「声」と協力して天才的なパサーになっていく…というストーリー。
最近のスポーツ漫画ってわりと「スポーツの残酷さ」「天才の異常性」みたいなところにフォーカスすることが多い気がする(偏見)んだけど、この作品はとても素朴というか、オーソドックスな「素人の成り上がり」なので、むしろ新鮮に感じる。主人公の性格は悪いんだけど異常というほどではないし、「声」と、あと主人公のライバル格がめちゃくちゃ人格者なので、バランスが取れている。単純にスポーツものとして面白い。
最初から主人公の行く先が明示されている、タイムスパンの長めな作品のようなので、こうガツガツと一気読みしたいよな。もっと続きが読みたい.
スポーツラノベ、全体の数が少ないわりにアニメ化作品は多いし、そもそも漫画やアニメでは一大ジャンルになっているんだからラノベでもウケないはずがないんだけど、とにかく「ラノベでスポーツものは難しい」という結論ありきで語られてるのがムカつくんだよな。
「スポーツものを出すかどうか」じゃなくて「スポーツものとして面白いかどうか」が重要なので、なんか一作品だけお試しで出してみてそれが売れなくて「やっぱりラノベでスポーツものは売れないね(笑)」とか言って諦めるんじゃなくて、当たり前のようにスポーツものを出し続けて欲しいんですよ。