#1 - 2021-7-23 00:56
日立温 (迈向大和抚子之路)
真的很希望这书能够不要这样写下去了,在这里见好就收,毕竟无论是世界观和伏笔,该回收的都回收了,真的硬要写下去,多半和黄昏色的咏使一样,在第一卷的异色后便迈入过于冗长的普通冒险阶段,读者要花费数倍的时间抵达下一个能和现在一样的情绪平台。但我同时非常想看他下次能以“五卷”这个目标来写一个中篇的故事,铺设一个更宏大的世界观,洒下更多的伏笔,给读者带来更悠长的雀跃和感动吧。毕竟即使是这个第一卷,塞进去的内容也浓厚到了可以单独出一个剧场版的水平,真的各种意义上希望他能展开来写。

摘抄一个日亚让我同感的评论,不过因为我比较中二病,觉得塞这么一堆反而还挺爽的:

夢の世界で悪夢を退治する組織の物語ということで、設定がかなり好みで期待していただけに思っていたほどではなくて残念。
面白くなりそうな余地はあるでしょうが、色々詰め込みすぎてリズムが悪くなり、読みにくくなっています。
新人作品らしいといえばらしいですが、新しく作られたオリジナル世界の舞台説明と紹介、ラブコメ要素、バトル要素が詰め込まれ過ぎて、
読むテンポを崩しています。どうせなら複数巻に分けて出して、ポイントをもっとしぼって欲しかった。
選考委員をしていたカルロ・ゼン氏が物語の例えで、武器やハルバードを総評で述べていますが、この作品はまさにそのハルバードじゃないかなと思いました。
ベテランなら経験で絶妙に使いやすい(読みやすい)形にする複合武器だけど、作者さんにとってだけどうにか扱えるオーダーメイド武器になっているというか。

あらすじでいうと、十数年前に新技術を体験して事件にまきこまれ、親や姉を失い、トラウマをもった主人公の少年。
そのトラウマの払拭のために夢を利用した新技術のガーディアンとして行動。仲間に、一緒に生活もしている美人で年上の女上司、巫女の同級生、ちょいうざ後輩。
そして突如現れた、姉に似た容姿でありながら、強い力をもつ天然系ヒロイン。
デートしたり、それぞれヒロインの見せ場を作りつつ、十数年前の事故の真相や事件の解決という物語でした。
ぶっちゃけ、アニメなら一期12話かけてやってもいい内容をつめこんだ劇場版てくらいの分量でした。
そのせいか突然の日常ラブコメとか、主人公たちの感情変化がちょっとついていけなかったです。
精神の不安定なトラウマもち思春期と思えば不思議でもなく、文章も悪くはないのですが、やはり性急な感じでした。
1巻で入門的な世界紹介と仲間たちとのアクション、二巻でラブコメ的な展開、3巻で事件の真相や解決みたいな構成だったらもっと落ち着いて読めたかもしれません。
新人ならではの構成の経験不足が目立つ感じでした。
本筋ではありませんが、なんか濃くてウザいサブキャラがいたり、ヒロインたちが個性的な語尾と妙なキャラ付けでラノベらしさを出そうとしたのかもしれませんが、そういうトッピングをゴテゴテ盛るよりもシンプルに何をメインにするか、読者に伝えたい自分の「売り」はどこかを明確にして欲しかったです。
夢世界の特殊さを活かしたアクションが良くできていれば、この舞台世界の説明より感覚的に読者に感じさせられたと思います。

今回の敵はやや特殊で同じようなのは難しいでしょうが、人間の技術の中で生まれた敵はなので、強敵はまだまだ出せるでしょうし、次の巻で作者さんレベルアップに期待です。