西暦2042年。日本の経済が落ち込み、子どもにも無気力感が蔓延している時代。都立新宿第一高校に通う冠城レオが目を覚ましたのは、
歌舞伎町の入り口だった。いつもと変わらぬ風景、とは少し違う。陽が上がっているのに人気はないし、お店も壊されているおかしな景色
だ。そこで戸惑っていたレオのもとに、同じ高校に通っていた桐島小夜子が現れる。
「新宿から大人がいなくなっちゃったの!」
彼女曰く、霧によって囲まれた新宿エリアから出ることは叶わない。この新宿内部にいるのは18歳未満の未成年だけ。生活必需品は定期
的にドローンから投下されていて、これを仕組んでいる存在がいる。レオはそんな状況を切り抜けるために、幼なじみである小岩井凛一を
見つけ出し、協力を依頼。一度見た本の内容を忘れない凛一と、仲間想いの肉体派・レオのタッグで、この状況を生き抜いていく——!
そんな彼らの存在を監視カメラ越しに眺める大人が、「本当の新宿」にいた。その男の名は、南椎〈ナンシー〉。若くして起業した会社
は、世界有数のIT企業へと成長しており、人は彼を「メディア王」と呼んだ。果たして、南椎は何故彼らを見ているのか?
そして、レオと凛一は生き残ることができるのか——?
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歌舞伎町の入り口だった。いつもと変わらぬ風景、とは少し違う。陽が上がっているのに人気はないし、お店も壊されているおかしな景色
だ。そこで戸惑っていたレオのもとに、同じ高校に通っていた桐島小夜子が現れる。
「新宿から大人がいなくなっちゃったの!」
彼女曰く、霧によって囲まれた新宿エリアから出ることは叶わない。この新宿内部にいるのは18歳未満の未成年だけ。生活必需品は定期
的にドローンから投下されていて、これを仕組んでいる存在がいる。レオはそんな状況を切り抜けるために、幼なじみである小岩井凛一を
見つけ出し、協力を依頼。一度見た本の内容を忘れない凛一と、仲間想いの肉体派・レオのタッグで、この状況を生き抜いていく——!
そんな彼らの存在を監視カメラ越しに眺める大人が、「本当の新宿」にいた。その男の名は、南椎〈ナンシー〉。若くして起業した会社
は、世界有数のIT企業へと成長しており、人は彼を「メディア王」と呼んだ。果たして、南椎は何故彼らを見ているのか?
そして、レオと凛一は生き残ることができるのか——?