俺に願いなんかない。
神様なんて、いるはずがない。
もし本当に神様なんていうのがいるなら、どうして母さんを助けてくれなかったのか。
母さんはあんなに神様を信じて毎日祈っていたのに、どうして助けてくれなかったのか。
だから、神様なんか信じない。
俺に神様に願うような願いなんかない。
そんな俺の前にある日突然現れた、神様と名乗る男、スフィア。
神様の卵らしく、俺の願いを叶えれば神様になれるらしい。
でも、俺に願いなんかない。
それなのにスフィアは俺の生活にどんどん入り込んできた。
そんな時に起こるいくつかの事件。俺の力じゃどうにもならないような、心の揺らめき。
何人もの人を傷つけて、みんなに迷惑かけて。
それなのにスフィアは笑う。
俺の隣で楽しそうに、笑う。
俺は一体何が出来るだろう。
俺に出来る事って何なんだろう。
俺に出来る、たった一つの事。
それは、祈る事。
願いを言う事。
俺の願いはー…
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神様なんて、いるはずがない。
もし本当に神様なんていうのがいるなら、どうして母さんを助けてくれなかったのか。
母さんはあんなに神様を信じて毎日祈っていたのに、どうして助けてくれなかったのか。
だから、神様なんか信じない。
俺に神様に願うような願いなんかない。
そんな俺の前にある日突然現れた、神様と名乗る男、スフィア。
神様の卵らしく、俺の願いを叶えれば神様になれるらしい。
でも、俺に願いなんかない。
それなのにスフィアは俺の生活にどんどん入り込んできた。
そんな時に起こるいくつかの事件。俺の力じゃどうにもならないような、心の揺らめき。
何人もの人を傷つけて、みんなに迷惑かけて。
それなのにスフィアは笑う。
俺の隣で楽しそうに、笑う。
俺は一体何が出来るだろう。
俺に出来る事って何なんだろう。
俺に出来る、たった一つの事。
それは、祈る事。
願いを言う事。
俺の願いはー…