高梨康治 高梨康治

日本の作曲家、編曲家、キーボーディスト。東京都出身。

格闘技PRIDEのテーマに代表されるような燃えるサウンドや、ハードロックとオーケストラを高次に融合させた独特の重厚な作風で知られる。和楽器をフィーチャーしたハードロックバンド六三四Musashiのキーボーディストであり、現在はアニメ・特撮物などのサウンドトラック、主題歌などを数多く手がける。海外における評価も高く、2013年と2014年には『NARUTO -ナルト- 疾風伝』でJASRAC賞「国際賞」を2年連続で受賞している。

少年時代にリッチー・ブラックモアに憧れギタリストを志すが、その後18歳でキーボードに転向し、80年代に様式美メタルバンドHellenのキーボーティストとして活動、1985年にはアルバム「Talon of King」をリリース。アルバムタイトル曲は後にSHOW-YAのデビューアルバム『MASQUERADE SHOW』でもカヴァーされている。バンド脱退後、90年代初頭には日本ファルコムのゲームミュージックをアレンジして演奏するJ.D.K.BANDのメンバーとしても活動。1993年にはHellenのギタリストであった清水保光らとPLANET EARTHを結成している。

『NARUTO -ナルト- 疾風伝』、『FAIRY TAIL』で聞かれるロックを軸とした力強いサウンドと民族楽器の使用を得意とする一方で、『地球へ…』、『地獄少女』、『モノノ怪』、『屍鬼』等では美しく儚い曲調も聴かせる。
また、2009年から2012年までの4年間、女児向けアニメであるTVシリーズ『プリキュア』の音楽を担当した。オファー時には自身の作品傾向との違いに戸惑ったものの、「今までのシリーズとは全く別のものにしたい」というプロデューサーの意向を受け、ロックを基調とした「キュアメタル」と称される一連の作風を生み出した。

2014年7月からは、Webアニメ『美少女戦士セーラームーンCrystal』の音楽を担当。