この技法は、日本では 1980 年代からラジオ、テレビなどで用いられるようになった(アメリカではそれ以前から用いられていた)。ステージやTVスタジオで生バンドの生演奏にあわせて歌手が歌っていた番組では口パクは困難であったが、その後に、あらかじめ録音されたカラオケに合わせて歌手がステージやTVスタジオで歌う番組が増えると、口パクという技法を選ぶ歌手が、(歌唱力が低い歌手や、ダンス重視のパフォーマーなどを中心にして)次第に増えていった。
「俺、口パクは全然いいと思うんですよ。完成形なんだから。それが当たり前なんだから、何とも思わない」とし、「逆に“生歌です”って言われれると、おおー!本当に歌うんだ!っていう喜びがあるんですよ」と説明。
中国政府は、演者が口パクで観客を欺くことや、主催者が演者に口パクさせることを禁止している。違反者は最高で10万人民元(約200万円)の罰金が科される。規制の実施に関する政府の指針では、口パクについて、「生歌の代わりに録音済みの歌を使用すること」と定義している。