2022-5-3 23:38 /
ずっとぼんやりとですがニーチェが好きだったんです。本をめちゃくちゃ読み込んだとかはないのですが(笑)

でも印象深いと思うエピソードが色々あるというか、『ツァラトゥストラはかく語りき』の4部って当時刷ったのは40冊くらいだったらしいんです。しかもそれすらハケなかった。「そんな誰も読んでいなかった本が、200年後に極東の島国の学生に届くのか・・・!!」と痺れました。「残す」って本当に凄い事だなと。

 そうやって古い本を眺めてたりすると「2000年も前の言葉や、紀元前400年の言葉が、今の僕の背中を押すって、どういうことだ?」とその威力に驚かされます。 人はいずれ死んでしまいますが、誰かがその想いを言葉という形に固定化して後に託すと、彼らから僕まで繋がる。それで「託す」というのはとても凄い事じゃないかと思うようになりました。

 それに歴史上においても何か大きいものが動く時というのは、一人の天才が全てを動かすって事はありえなくて、必ずその天才の後を受け継いでいった人達がいるんです。科学の営みなんかも、そうやって次の世代、また次の世代で改善されていって―― その「一人じゃないこと」こそが、人間という種の持つパワーだと思うんです。
「一人の天才」というテーマで物語が描かれることは多いですけど、『チ。』では「どんな天才だって踏み台になるし、どんな天才でも間違っているし。そういった天才たちの屍を乗り越えて進んでいく人間のダイナミズム」みたいなものを描きたかった。

 ガリレオ・ガリレイも「書き留めよ。議論されたことは風に流されてはいけない」と言っていて、その言葉も「アツいな」とずっと心に残っていました。書き留めないと流れていってしまうけど、書き留めたなら、たとえ最初は40部しか刷られなくても、200年後に生きる生活様式もリアリティーも全然違う高校生に届くかもしれない。真理や核心に迫る極限の言葉は何千年後にだって届く可能性があるし、昔の人と会話することはできなくても、その言葉に今を生きる人間が背中を押される事で、時を超えてコミュニケーションが行われる気になる。そういうのも好きな感覚です。


来源:https://bigcomicbros.net/72240/

这就是这部作品的主题,这就是《关于地球的运动》想要表达的内容,想必能解决大家看完本作之后的大部分问题。
Tags: 书籍
#1 - 2022-10-29 00:03
(嶋村さん愛好者俱楽部の中國語圈首席。夜闌挑燈觀片,羽)
有り難う。