#1 - 2020-8-25 02:17
日立温 (迈向大和抚子之路)
ラノベに限らず小説家の物語でした。

小説家を目指している人にはたまらなく刺さるだろうし、目指しいない人でも手に汗握る展開が伝わるようになっていました。

小説家を目指す、今と小説家になった、未来。

交差していく構成なので読みながらいったい主人公・海人とライバル・浩太のどっちが先輩である朱音の隣に立つようになるのかが気になって仕方なかったです。

生きながらも死んでいた海斗が朱音と出会えて、小説を書く喜びを知り、浩太と競い合うように成長していく過程も良い。

海人と浩太の男臭い友情や青春には心が揺れるものがありました。



書きたいこと、書くべきもの。

創作について回ることも追求して、悩みながらも答えを見つけるというのも良かったです。



上手くいっていたら、落とし穴が待っている。

だが、絶望があれば希望もある。

過酷な現実に海人は打ちひしがれながらも、創作仲間達の支えや、ある声に救われる展開は惹きつけられます。



クライマックスの種明かしに驚きつつ、小説家という戦場で見せる成長譚は見事でした!



読み終えた後にも胸の中に作品の熱さが残るようでした。



小説が好きな人に届いてほしい物語がここにあります。