- 中文名: B级美食俱乐部
- 册数: 既刊4卷
- 作者: 今市子
- 出版社: フロンティアワークス
- 连载杂志: フロンティアワークス
- 其他: 不定期連載
- 开始: 2005-12
ホラー漫画『百鬼夜行抄』の今市子が男性同士の恋愛を描く「ボーイズラブ」系短編集。本書が、美しい男たちが激しく美しく恋をするという「ファンタジー」になっていないのは、現代社会ではいまだ生じる同性愛であるがゆえの障害や苦悩を、決して劇的にではなく淡々と描いているからだろう。
表題作「B級グルメ倶楽部」は、描き下ろしの続編とともに収録。吉野は、高校時代憧れていたバドミントン部の先輩、鬼塚と職場で偶然再会する。相変わらず横暴で不可解な鬼塚の行動にとまどう、気弱な吉野だったが…。高校時代に、同性愛者であることをカミングアウトした吉野に、鬼塚が言ったセリフがいい。「みんなはお前がゲイだから嫌なんじゃなくて お前と一緒にいると落ち着かないんだよ / それはお前が日常会話にセックスを持ち出したからだよ / (中略)自分が対象に含まれるセックスの話題を持ち出されると 人は自分がくどかれてるように感じるんだよ」。著者の深い洞察力が光る。
そのほか、代議士の息子と元代議士秘書の再会を描く「微笑」など同人誌掲載作品もたっぷり読める。大学を舞台にした木村と為永のシリーズ(3話収録)はホラーの要素が色濃く、『百鬼夜行抄』ファンにとっては著者らしく映る作品。だが、本人いわく「自分がホラー漫画を描くなんて考えたこともなかった」という。そんな裏事情が読める「作品解説」、病院のベッドでネームを描いたエッセイ漫画「病院日記」も収録。
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表題作「B級グルメ倶楽部」は、描き下ろしの続編とともに収録。吉野は、高校時代憧れていたバドミントン部の先輩、鬼塚と職場で偶然再会する。相変わらず横暴で不可解な鬼塚の行動にとまどう、気弱な吉野だったが…。高校時代に、同性愛者であることをカミングアウトした吉野に、鬼塚が言ったセリフがいい。「みんなはお前がゲイだから嫌なんじゃなくて お前と一緒にいると落ち着かないんだよ / それはお前が日常会話にセックスを持ち出したからだよ / (中略)自分が対象に含まれるセックスの話題を持ち出されると 人は自分がくどかれてるように感じるんだよ」。著者の深い洞察力が光る。
そのほか、代議士の息子と元代議士秘書の再会を描く「微笑」など同人誌掲載作品もたっぷり読める。大学を舞台にした木村と為永のシリーズ(3話収録)はホラーの要素が色濃く、『百鬼夜行抄』ファンにとっては著者らしく映る作品。だが、本人いわく「自分がホラー漫画を描くなんて考えたこともなかった」という。そんな裏事情が読める「作品解説」、病院のベッドでネームを描いたエッセイ漫画「病院日記」も収録。