おかしな刑事19 日剧

盗まれたライフルを使った、女性政治家狙撃事件が発生。
凶弾が真実を襲う！　そのとき鴨志田は…!?
おなじみ凸凹父娘コンビが
事件の根底に秘められた、切なくも深い親子愛に迫る…。

　鴨志田新一（伊東四朗）は、警視庁東王子署の警部補。別れた妻との間にもうけた娘・岡崎真実（羽田美智子）は警察庁刑事局のエリート警視だが、鴨志田と真実が実の親子だということは、２人の職場の人間は誰も知らない…。

　東王子署管内で、ライフル盗難事件が発生した。ジビエ専門レストランのオーナ－・矢部茂昭（春海四方）が飲酒している間に、車のトランクに入れておいたライフルがこつ然と消えたという。矢部が立ち寄っていたのは方言を話す女性たちが接待する店で、聴き込みに訪れた鴨志田は秋田弁のホステス“こまちちゃん”こと、神山深雪（松田るか）と知り合う。
　困ったことに管内では3日後に池沢キミ子農業経済大臣（秋野暢子）が来場する大規模なイベントが予定されており、狙撃事件を恐れる署長・星田耕介（佐渡稔）は3日以内にライフルを見つけ出すよう、鴨志田らに厳命する。キミ子は次期首相候補と目される秋田県選出の国会議員で、奇しくも真実が特別警護に当たっている人物だった。しかし、ライフル捜索は難航を極め、イベントでは支持者全員がキミ子のイメージカラーである黄色の服を着用して大臣の周囲を囲み、ガードする作戦を取ることとなった。

　そしてイベント当日――憂慮されていた事態が起きた！　なんとキミ子の演説中に突如、銃声が響き渡り、銃弾が真実の腕をかすめたのだ…！　しかも会場が大混乱に陥る中、キミ子の応援団長でもある女優・三矢沙紀（松尾れい子）が腹部を刺されて殺害される事件も発生する。沙紀殺害の凶器は“剣鉈（けんなた）”という猟師が使うナイフで、ライフルと一緒に矢部の車から盗まれたものだった…。
　すぐに捜査本部が立ち、本庁から管理官・本間京一（中村俊介）が乗り込んできた。本間は、今回の狙撃及び刺殺事件はライフル盗難事件を早期解決していれば起こり得なかったと、東王子署を非難。鴨志田ら東王子署のメンバーに、防犯カメラをはじめとする事件当日の動画をチェックするよう地味な作業だけを命じる。狙撃現場でもある雑居ビルの防犯カメラを確認した鴨志田は、なぜかそのビルに出入りする深雪が映っているのに気づいて…!?