イン・ザ・ヒーロー 日剧

『イン・ザ・ヒーロー』（IN THE HERO）は、2014年9月6日に公開された日本映画。
アクション映画やドラマなどにおいて、ヒーローのスーツや怪獣の着ぐるみを着用してスタントを行うスーツアクターに焦点を当てた作品。監督は武正晴。主役のベテランスーツアクター・本城渉役には東映アクションクラブ出身でスーツアクターとしての活動経験がある唐沢寿明。激しいアクションに挑むため4か月におよぶ肉体改造を行い演技に挑んだ。
ぴあ調べの9月6日公開映画の満足度調査では1位を獲得している。

スーツアクター歴25年のベテラン・本城渉は自身が代表を務める「下落合ヒーローアクションクラブ」（HAC）のメンバーとともにテレビ番組「神龍戦士ドラゴンフォー」のスーツを演じている。この本城の元にドラゴンフォーの新作映画版で数年ぶりとなる顔出し出演のオファーが届く。大喜びで元妻の凛子に出演を報告し、顔合わせ・本読みに挑んだ本城だったが、そこで自身の役が人気若手俳優の一ノ瀬リョウに交代したことを知らされる。同時期にハリウッド映画「ラストブレイド」のオーディションに挑んでいたリョウは、ドラゴンフォーの役を軽視したうえ、撮影現場で裏方を見下す態度を繰り返し、共演のHACメンバーらと度々対立したが、ある日、世界中でプレーされている格闘ゲームのモーションキャプチャーを本城が演じていることを知ったことをきっかけに尊敬の念が芽生え、本城にアクションの指導を願い出る。HACメンバーとの特訓でメンバーと打ち解け、アクションの実力がアップしたリョウは、ラストブレイドのオーディションにも合格し出演が決定。
リョウのハリウッドデビューとなるはずのラストブレイドの撮影はしかし、中止の危機に陥る。クライマックスのワイヤーなし、CGなしの8.5m落下、炎にまみれての100人斬大立ち回りのシーンをワンカットで演じる予定だった白忍者役の俳優フェン・ロンが、危険すぎるとの理由で降板したのだ。代役が決まらない中、ラストブレイド日本側ラインプロデューサーの石橋は本城にオファーを出す。凛子には反対され悩んだ本城だったが、ハリウッドスタッフの「日本にアクション俳優がいない」との声を聞き、命がけのシーンを演じる決意をする。