雨枕二期 一

闇夜に降り注ぐ雨――。

あなたは自分の整えた庭が心配で、様子を見に外へ。
しかし、ずぶ濡れになってまで仕事をするあなたを逆に心配してくれたのは、真倉家の長男、一でした。

最近あまり眠れていないと知って、彼は部屋に誘ってくれます。

気持ちが落ち着く墨の香りに包まれた、彼の部屋。
まるで本当の兄妹のように、添い寝してもらうことになりました。

優しさに溢れた目で見つめられ、
それに甘い囁きが混じり、あなたはだんだん心地よくなっていきます……。

雨音とともにあなたの耳をくすぐる、彼の呼吸。
そして小気味よいリズムで流れる、墨をする音。

墨がゆっくりと溶かされていくように、あなたの体も心も彼のリズムでとろけていく――。

いつの間にかあなたは深い眠りについていることでしょう。